【FC東京】第2ステージで早くも3敗目…。キャプテン森重の悲痛な思い

2016年07月18日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「今だからこそオープンに意見交換をすべき」

不運な形で失点に絡んだ森重。試合後にはチームの苦しい現状を語っていた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

[J1・第2ステージ4節] FC東京0−1柏 7月17日/味スタ

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 試合後のミックスゾーンは重苦しい雰囲気に包まれていた。ホームチームのFC東京が後半途中まで試合を優位に進めながら結局ゴールを奪えず、柏の一発に沈んだのだから無理もない。
 
 当然ながら、ミックスゾーンに姿を現わすFC東京の選手たちも表情は明るくない。第2ステージに入って、早くも3敗目。鳥栖、福岡、柏と決して好調とは言えないチームに敗れているのだから、雰囲気は決して良くない。
 
 そうした雰囲気のなか、CBの森重に「なんとも言えない、苦しい敗戦でしたね」と訊くと、このキャプテンは波に乗れないチームの現状をぽつりぽつりと話し始めてくれた。
 
「いや、もう、気を遣っていただいているとおり、苦しい状況にいます。なかなか勝てないなかにチームがいるので、もどかしい気持ちです。チームとしても、なんで勝てないのかというのはあります。しっかり頭を悩ませて、考えていかないといけない」
 
 決めるチャンスがあったのに、そこで決め切れない。今季のFC東京はひと言で言うと、決定力不足に悩まされている。しかし、森重はそこだけが不振の原因ではないと語る。
 
「敗因は探せばいろいろあると思います。もちろんそれもひとつあると思いますけど、ディフェンスもあの1失点を防げなかったところが敗因になる。負けが続けば、いろんなことが見えてくる。それをこう、なにかのせいにするのは好きじゃないですし、すべてにおいてチーム単位で考えないといけない」
 
「だからといって、他人任せにしていいというわけではありません。決めるべきところで決める、それから失点のところも、一人ひとりが考えなくてはならない問題です。いずれにしても、しっかり冷静に、表面的な部分ではなくてみんなで話し合うべきところは話しあわないといけない。今だからこそオープンに意見交換すべき。そうしないと、いつまでたっても同じような試合を繰り返してしまう」
 
 果たして、ここからキャプテンの森重はチームを立て直せるか。リーダーとしての真価が問われる。
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