テレビ東京のサッカー番組『FOOT BRAIN＋』では、高校サッカーから大学を経てプロ入りした平山相太氏と、セレッソ大阪の下部組織から16歳でトップチームに昇格した柿谷曜一朗氏をゲストに迎え、２週に渡って日本サッカーの育成について特集した。

　国見高時代に、高校選手権で史上初の２年連続得点王に輝き、３年時には全国制覇にも寄与した平山氏は、意外にもJクラブに加入せず、筑波大に進学した。

「怪物」と呼ばれたストライカーは当然ながら、オファーは受けていた。

「アビスパ福岡さんとFC東京さんからはオファーをいただきました。裏の話では、もっとあったという話なんですが、小嶺先生（当時の小嶺忠敏総監督）のフィルターを通って来たのはその２つでした」

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　では、なぜJリーガーにならなかったのか。平山氏は意外な言葉を口にして、スタジオを驚かせた。

「高校３年まで（正式な年代別の）代表に入ったことがなかった。高校１年の時に代表の選考会というか合宿に行ったんですけど、ラインズマンをやらされて、ディフェンダーをやらされて。そういう状況で、自分がプロ選手になれるとは思っていなかった」
　
　こうして筑波大に進学した平山氏は、しかし途中で休学して、オランダのヘラクレスと契約。エールディビジでプロデビューを飾るという、当時では異色のプロキャリアを歩んだのだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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