“兄貴分”の新井章太も喜ぶ
古巣の川崎を相手に2ゴールの活躍を見せた宮代。神戸を勝利に導いた。(C)SOCCER DIGEST
[J1第21節]川崎 1-2 神戸/6月21日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
勝点32で7位の川崎と、勝点33で6位の神戸が対戦した一戦。ともに上位に食らいつくために落とせないゲームで、大迫勇也、武藤嘉紀らを欠く神戸で輝いたのは川崎のアカデミー育ちで、2024年に神戸へ完全移籍した宮代大聖だった。
開始6分に川崎の脇坂泰斗に先制点を奪われたが、かつてのホーム・等々力に神戸の一員として初めて立った宮代は4分後に味方のロングスローの流れから、トラップでボールを浮かせて反転しながら右足ボレーでネットを揺らす。
FWながら4ー3-3のインサイドハーフで先発した男は、52分には素早い動き出しで相手エリア内でエリキからの縦パスを引き出し、再び右足を振り抜く。宮代の2ゴールの活躍で神戸が逆転勝利を収めたのだ。
ゴール後はともに川崎への「リスペクトの想い」から大きな喜びを示さず。それでもプレーでは存在感を放った。
かつての先輩FWである川崎の小林悠もピッチでは対戦相手として全力を尽くしつつ、宮代の活躍ぶりを称賛した。
「身体の切れ、そして倒れない。今、一番良いんじゃないのかなと。自信を持ってやっている感じが敵としたら本当に嫌。プレーに無駄がない。1点目もしなやかさが抜群。今、日本人でJリーグであれだけ上手く身体を動かせている選手はいないんじゃないかなと、本当に良いと思います」
【動画】神戸FW宮代の古巣・川崎戦での2ゴール
勝点32で7位の川崎と、勝点33で6位の神戸が対戦した一戦。ともに上位に食らいつくために落とせないゲームで、大迫勇也、武藤嘉紀らを欠く神戸で輝いたのは川崎のアカデミー育ちで、2024年に神戸へ完全移籍した宮代大聖だった。
開始6分に川崎の脇坂泰斗に先制点を奪われたが、かつてのホーム・等々力に神戸の一員として初めて立った宮代は4分後に味方のロングスローの流れから、トラップでボールを浮かせて反転しながら右足ボレーでネットを揺らす。
FWながら4ー3-3のインサイドハーフで先発した男は、52分には素早い動き出しで相手エリア内でエリキからの縦パスを引き出し、再び右足を振り抜く。宮代の2ゴールの活躍で神戸が逆転勝利を収めたのだ。
ゴール後はともに川崎への「リスペクトの想い」から大きな喜びを示さず。それでもプレーでは存在感を放った。
かつての先輩FWである川崎の小林悠もピッチでは対戦相手として全力を尽くしつつ、宮代の活躍ぶりを称賛した。
「身体の切れ、そして倒れない。今、一番良いんじゃないのかなと。自信を持ってやっている感じが敵としたら本当に嫌。プレーに無駄がない。1点目もしなやかさが抜群。今、日本人でJリーグであれだけ上手く身体を動かせている選手はいないんじゃないかなと、本当に良いと思います」
【動画】神戸FW宮代の古巣・川崎戦での2ゴール
そして後輩ストライカーへ、小林らしく目を細めながら、しみじみと愛のあるメッセージも語ってくれた。
「一緒にプレーしてきた後輩が頑張っているのは、やっぱりすごく嬉しい。大聖の努力や苦労してきた姿はずっと見てきたし、そのうえでああやって活躍しているとやっぱり嬉しい。本人もすごく身体の状態が良いはずなので、凄いなと」
またチームメイトの経験豊富な酒井高徳も賛辞を送る。
「おっしゃる通り、頼りになりますし、ゴール前の落ち着きは去年もそうでしたが、今年は特に際立っている。なんかこう慌てそうなところで、慌てずに結果につなげているシーンが今年はすごく多いので、そのへんは本人の成長した部分だと思いますし、練習から切磋琢磨している仲間がいるなかで、彼の意欲はすごく感じ、僕らの要求、自分の要求もそうですが、お互いに高め合ってできると感じます。
少しでも高いレベルの選手になってほしいですし、本当に今、チームの中心選手としてやってもらっていて、頼もしいと感じている。だからこそ彼にあまり負担がかからないように、自分たちはしっかり失点を抑えて、楽にしてあげたいと心がけたいです。本当に伸び伸びやってもらいたいので、後ろでサポートしていきたいです」
さらに同じくかつて川崎でプレーした経験を持ち、宮代を弟分として気にかける神戸GK新井章太も喜んだ。
「本当に嬉しい。今日言っていたんですよ『2点取れよ!』と。本当に取っちゃったから。凄いなと」
川崎の下部組織出身者であり、高校3年生でクラブ史上初となるプロ契約を結ぶなど、思い出深い選手であるだけに川崎サポーターとしては複雑な想いがあるのかもしれない。それでも、川崎が見い出した才能は、やはり間違いなかったと、実証された瞬間でもあった。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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「一緒にプレーしてきた後輩が頑張っているのは、やっぱりすごく嬉しい。大聖の努力や苦労してきた姿はずっと見てきたし、そのうえでああやって活躍しているとやっぱり嬉しい。本人もすごく身体の状態が良いはずなので、凄いなと」
またチームメイトの経験豊富な酒井高徳も賛辞を送る。
「おっしゃる通り、頼りになりますし、ゴール前の落ち着きは去年もそうでしたが、今年は特に際立っている。なんかこう慌てそうなところで、慌てずに結果につなげているシーンが今年はすごく多いので、そのへんは本人の成長した部分だと思いますし、練習から切磋琢磨している仲間がいるなかで、彼の意欲はすごく感じ、僕らの要求、自分の要求もそうですが、お互いに高め合ってできると感じます。
少しでも高いレベルの選手になってほしいですし、本当に今、チームの中心選手としてやってもらっていて、頼もしいと感じている。だからこそ彼にあまり負担がかからないように、自分たちはしっかり失点を抑えて、楽にしてあげたいと心がけたいです。本当に伸び伸びやってもらいたいので、後ろでサポートしていきたいです」
さらに同じくかつて川崎でプレーした経験を持ち、宮代を弟分として気にかける神戸GK新井章太も喜んだ。
「本当に嬉しい。今日言っていたんですよ『2点取れよ!』と。本当に取っちゃったから。凄いなと」
川崎の下部組織出身者であり、高校3年生でクラブ史上初となるプロ契約を結ぶなど、思い出深い選手であるだけに川崎サポーターとしては複雑な想いがあるのかもしれない。それでも、川崎が見い出した才能は、やはり間違いなかったと、実証された瞬間でもあった。
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