［J１第18節］横浜FM ３－１ 鹿島／５月25日／日産スタジアム

　どんな体勢でもゴールを狙う。点取り屋の矜持が垣間見えた一撃だった。

　７連勝中の鹿島が横浜FMに１－３で敗れた一戦。３点ビハインドで迎えた36分にレオ・セアラが一矢報いた。

　荒木遼太郎が自身のシュートのこぼれ球を拾って中に折り返す。直前のプレーで倒れていたL・セアラが即座に反応。起き上がりざまに左足に当てたボールはふわりと浮いて、ゴールに吸い込まれた。

　期せずしてループシュートのような格好に。L・セアラが振り返る。

　「正直、立ち上がろうとした時に速いボールが来たので...できる限り反応しようと思いましたが、突然の出来事だったので。上手くいって良かったです」

　意図していたものではなかったかもしれない。それでも、一瞬の集中力と、どんな形でも身体に当ててゴールに押し込もうという執念を感じさせた。
【動画】執念の一発！ レオ・セアラの今季10点目

　L・セアラはこの得点が今季10点目。負傷離脱の時期もあり、ここまで14試合の出場にとどまっているものの、得点ランキングのトップを快走している。

「狙い通りではない得点でしたが、ゴールを決めたことは嬉しいです。しかし、試合の結果に結びつかなかったのは残念で、自分のゴールよりも、チームの勝利、連勝を途切れさせないことのほうが、欲しかったもの。ただ、やるべきことを続けて、次のゲームに備えたい」

　献身性に溢れるゴールゲッターが、５月31日の次節・ガンバ大阪戦でも虎視眈々と得点を狙っていく。

取材・文●渡邊裕樹（サッカーダイジェスト編集部）

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