G大阪戦での2失点を川崎GK山口瑠伊はどう捉えるのか?クロスから無人のゴールに決められた場面は...

2025年05月26日 本田健介(サッカーダイジェスト)

相手の宇佐美の技巧は光ったが

2失点を悔いた山口。試合は2-2のドローだった。(C)SOCCER DIGEST

[J1第18節]川崎 2-2 G大阪/5月25日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

 川崎が先制しながら後半の立ち上がりに2失点し、その後追いついたG大阪との一戦、難しい対応を強いられたのが川崎のGK山口瑠伊だ。

 前半は川崎がペースを掴み1-0で折り返した。しかし、53分に宇佐美貴史にペナルティエリア内右でボールを持たれると、右足でのコースを突いたシュートでネットを揺らされる。

 さらに60分には左サイドから宇佐美に絶妙なクロスを入れられると、山口はファーサイドでクロスに対応しようと動いたが、逆を突かれ、ニアに走って来た山下諒也に足で合わされて無人のゴールに流し込まれた。

 その後、チームは途中出場の大関友翔のまた抜きパスから、こちらも途中出場の伊藤達哉が決めたが、ホームで2試合連続でのドローとなった。

 試合後、山口に失点シーンを聞くと、答えが返ってくる。

「同点から逆転されて非常にもったいないゲームだったと思います。(宇佐美に決められた1失点目は)もちろんすごく良いシュートでしたし、スミのところで対応が難しかったですが、防げるシュートでもありました。自分だけでなくて味方と上手く連係して、どっちのコースを切るかをもう少し詰められたらなんとかできたかなと。

(宇佐美のクロスから山下諒也に決められた2失点目は)自分の判断でクロスに対して予測して、ニアを(味方に)任せた部分があったので、そこはハッキリ自分がシュートに対して準備をするべきだったと思います。シュートに対する準備をもっとすべきでした」

【動画】対応が難しかった川崎のG大阪戦の失点シーン
 今季の川崎は長谷部茂利監督の下で失点の減少とクロス対応などに取り組んできたが、複数失点する試合が続いている。この点に関しても山口は想いを口にした。

「攻撃が上手くいっている分、守備でもう少しパワーを使ったほうが良いのかなと個人的には感じますし、入りのところなど集中すべき時は守備からなのかなと、考え直しが必要なのかなと。個人としてもグループとしても、開幕戦などは守備から入ってもちろん攻撃も重ねてやってきたので、それをもう少しやっていったほうが良いのかなと感じます」

 次節は中5日でアウェーの広島戦だ。覇権奪回を目指すなかでは負けられない一戦を無失点で乗り切れるか、注目だ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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