川崎フロンターレは５月25日、J１第18節でガンバ大阪と対戦し、２－２でドロー。この試合の前半、上々のパフォーマンスを披露したのがDF高井幸大だ。

　センターバックの一角で先発した20歳は、押し込む展開となった前半、相手のカウンターを受けても素早いカバーでピンチの芽を摘み、安定感のある守備を披露。ボールを奪った後も、正確なロングボールをしっかりと前の選手につければ、前線の小林悠に見事な縦パスを通すなど、攻撃の起点にもなった。

　後半は60分、サイドからのクロスに対し、ゴール前に走り込んだ山下諒也を捕まえきれず、失点に絡んでしまったが、試合を通して見れば随所でポテンシャルの高さがうかがえるプレーがあった。
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　そんなCBは、６月にワールドカップのアジア最終予選に挑む日本代表メンバーに招集。高井は「すごく僕にとってはアピールの場になると思いますし、何分出るかは分からないですけど、準備していきたい」と意気込む。

　今回は18歳の佐藤龍之介（岡山）、21歳の俵積田晃太（FC東京）といった若い選手も初選出されたなか、同世代との競争について訊くと「僕は代表で何も成しえていないですし、誰かを気にしている暇はない。自分のことだけに集中したい」ときっぱり答えた。

　まだまだこれから、油断はない。向上心を持ち続ける高井の言葉を聞いて、今後どこまで成長していくのか、ワクワクする気持ちを抑えられなかった。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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