川崎フロンターレのDF佐々木旭が５月25日、J１第18節のガンバ大阪戦（２－２）で圧巻のドリブル突破を披露した。

　スタンドもどよめくスーパープレーだった。相手の攻勢を受けるなかで49分、GKからのショートパスを自陣の左サイドで受けた佐々木は、ワンタッチで前のスペースに大きく運ぶ。センターラインを越えると、今度は中央のスペースに向かって加速した。

　相手２人を置き去りにし、ペナルティエリア中央まで持ち込むと、ペナルティエリア右に走り込んでいた小林悠にラストパス。小林は左足でダイレクトシュートを放つも、ボールはゴールの上に大きく外れた。

　シュートコースが空いていたように見えたが、佐々木が選択したのは、８試合ぶりの先発となった37歳ベテランストライカーへのプレゼントパスだった。
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　なぜ自らシュートを打たなかったのか。試合後、本人はこう明かした。

「運びながら結構、いろいろ選択肢があったので考えてたんですけど、自分が足振ろうと思ったタイミングで、福岡（将太）選手と中谷（進之介）選手が中を閉めて、悠さんも見えたので。もう少し前に出してあげれば良かったですけど、ちょっとマイナスになってしまった。悠さんには（外して）ごめんなって言われました（笑）」

　かつて川崎で躍動した三笘薫（ブライトン）のような突破だったと佐々木に伝えると、「いやいや、２倍くらい速いんであの人は。全然です」と笑っていた。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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