「信じられない」「メッシやロナウドならあり得ない」なぜエースが譲った? V逸のマンC、ハーランドがPKを蹴らず→代役が失敗を元英代表FWが批判! 指揮官ペップは「ハーランドが蹴ると思ったが…」

2025年05月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「出られる状態でピッチに立ったのであれば…」

マルムシュ(右)にPKを譲ったハーランド。(C)Getty Images

 FAカップのタイトルも手にできなかった。2024-25シーズンは、マンチェスター・シティにとってまさに苦しい一年だったと言えるだろう。

 5月17日、シティはFAカップ決勝で鎌田大地が所属するクリスタル・パレスに0-1で敗れた。クラブ史上初の主要タイトル獲得を許したかたちだ。

 鎌田も絡んだ攻撃で先制を許したシティはその後、ベルナルド・シウバが倒されてPKを獲得。追いつくチャンスを得た。だが、キッカーを務めたのは、エースのアーリング・ハーランドではなくオマル・マルムシュ。そしてマルムシュのPKはGKディーン・ヘンダーソンに止められた。
【動画】鎌田が起点となった決勝弾&「ゴールに匹敵する」ブロック
 英公共放送『BBC』によると、ジョゼップ・グアルディオラ監督は「ハーランドが蹴ると思ったが、彼らと話していない」と明かしている。

「PKになったときに彼らがどう感じるかだ。彼らはマルムシュが準備できていると決めた。ボールが止まったときにオマルはかなり時間をかけた。それでプレッシャーがかかり、ヘンダーソンが良いセーブをした」
【動画】ハーランドが譲ったPKを代役が失敗
 だが、元イングランド代表のウェイン・ルーニーは、ハーランドがPKを蹴るべきだったと感じているようだ。ハーランドを「ワールドクラスのストライカー」と評しつつ、「リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドがボールを手放すなどあり得ない」と話した。

「それが、ハーランドやキリアン・エムバペといった選手たちと2人の違いだ。彼らはセルフィッシュで、すべての試合でゴールを決めることを望む。ウェンブリーでPKを蹴るのは、彼にとって大きすぎることだったのかもしれない。彼も人間だ」

 また、やはり元イングランド代表のアラン・シアラーは、「『今日はPKを獲得してもお前がキッカーじゃない』と言われるなんてあり得ない」と述べている。

「シーズンで3回失敗していても、ケガで離脱したとしても、出られる状態でピッチに立ったのであれば、PKを蹴るべきだ。彼が断わって、『本当にその気がないから君が蹴ってくれ』と言うなんて信じられない」

 ハーランドとシティにとっては困難なシーズンだった。来季は再び本来の力を見せ、リベンジを果たすことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【記事】「ゴールに匹敵するブロック」"歴史を作った"鎌田大地に現地メディアから絶賛相次ぐ!初タイトルに貢献「素晴らしいフリー移籍だった」
 

次ページ【動画】ハーランドが譲ったPKを代役が失敗

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事