マジョルカに所属する浅野拓磨が、英紙『Mirror』のインタビューに対応。"アーセナル時代"を振り返った。

　サンフレッチェ広島でプロキャリアをスタートさせた30歳の日本代表FWは、2016年夏にイングランドの名門アーセナルに加入。ただ、労働許可の問題でシュツットガルトへレンタル移籍した。

　その後もアーセナルでプレーする機会は訪れず。ハノーファー、パルチザン、ボーフムと渡り歩き、昨夏からマジョルカに身を置いている。

　日本、ドイツ、セルビア、スペインで戦い、経験豊富な浅野は、「全ての経験が今の自分を作っている」と胸を張る。アーセナルで過ごした日々はごくわずかだったが、それもまた代えがたい経験だ。
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「契約書にサインして、みんなに挨拶するために３日間ほどアーセナルに滞在したんだ。アーセナルでのトレーニングは１日だけで、その後はシュツットガルトに行った。イングランドの許可が降りなかったんだ。不運だったけど、全てが今に繋がっている。正直、アーセナルでプレーしたかったけど、できなかった。でも良い経験だよ。トップチーム、雰囲気、スタジアム、全てを見れた。本当に良い経験だったし、今の自分があるのはそのおかげでもある。

　あの時、僕は21歳で、スターたちを見た。アーセナルでは誰もがスターなんだ。１人で立っていたら、アレクシス・サンチェスが僕のところに来たのを覚えているよ。彼は僕に何も言わなかったけど、すれ違ったんだ。僕も英語を話せなかったし、言葉も知らなかった。でも、アレクシス・サンチェスとすれ違えただけでも、僕にとっては良い経験になったよ。いつも友達や家族にその話をしているんだ」

　現在36歳のサンチェスは、2014年夏にバルセロナからアーセナルに加入し、ゴールを量産。今季からは、プロキャリア初期に在籍したウディネーゼで再びプレーしている。

　愛称は「エル・ニーニョ・マラビージャ（奇跡の子）」。風格すら漂わせるチリ代表のスーパーレジェンドとの邂逅で、浅野は大きな刺激を受けたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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