［J１第16節］鹿島 ２－１ 川崎／５月11日／国立競技場

　鹿島のレオ・セアラが、６戦ぶりに先発復帰した。

　５月11日のJ１第16節・川崎戦で４－２－３－１の１トップで出場し、チーム最多の３本のシュートを放つなどフィニッシャーとして存在感を見せた。

　27分にこぼれ球を拾って左足を振り抜き、直後の28分には鈴木優磨の浮き球のパスに反応して抜け出すと、ペナルティエリア外に飛び出してきた相手GKをかわしてシュート。さらに、56分には安西幸輝のクロスからボックス内でボレー。自身の得点こそなかったものの、健在ぶりを示した。

　しかし、62分に足を痛めたようで、担架で運ばれて途中交代。２－１の逆転勝利を収めたチームをベンチから見守った。

　16節終了時点で９ゴール。得点ランキングでトップを走るストライカーのコンディションは、果たしてどんな状態なのか？
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「試合に出ている段階ではものすごく良い感触を掴めていたので、そういう意味ではコンディションは問題ないのかなと。ただ、ちょっと違和感を感じて、自分がこのままプレーを続けて100パーセントを出し切れるか分からなかったので、怪我ではないですけど、この日は勝利のために、チームの力になれるような人に託したということです」（L・セアラ）

　勝利のためには、ピッチ上で100パーセントを出さなくてはいけない。チーム内で良い競争があるからこそ、仲間に託す決断もできたという。

　L・セアラと代わって投入された田川亨介が65分に決勝弾。まさにチームの総合力で勝点３を掴み取った。

取材・文●渡邊裕樹（サッカーダイジェスト編集部）

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