伊藤洋輝はバイエルン・ミュンヘン加入１年目で、日本人５人目のブンデスリーガ王者となった。ただ、度重なる怪我に苦しんだ１年だった。

　25歳の日本代表DFは、昨夏のプレシーズンマッチで右足の中足骨を骨折。そこから懸命にリハビリを続け、今年２月にようやく新天地デビューを果たした。しかし、３月29日のザンクトパウリ戦（３－２）に途中出場した際に、同箇所を負傷。再び長期離脱を余儀なくされ、シーズン終了となってしまった。

　優勝の瞬間はピッチ上で迎えられなかったが、５月10日に行なわれた今季ホーム最終戦後のセレモニーで、シャーレを高々と掲げた。カムバック待たれるレフティは、インスタグラムでその際の写真を公開し、次のようなメッセージを発信した。

「怪我の多いシーズンでしたがサポートしてくれたチームメイトに感謝します、ありがとう！まずはしっかりと怪我を治して、来シーズンもまたシャーレを掲げます！そして、偉大なるこのクラブのレジェンドと一年間プレーできたことをとても嬉しく思います。温かくチームに受け入れてくれたことに感謝します。ありがとうトーマス！」
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　トーマスとは、トーマス・ミュラーのこと。バイエルン一筋17年で、歴代最多出場記録を持つクラブの象徴であるものの、今季限りでの退団が決まっている。

　そのミュラーは、伊藤が再び負傷し、インスタグラムで「怪我により今シーズンはプレーできませんが、来シーズンに向けてしっかりリハビリをして必ず戻ってきます。怪我と批判に負けて終わるわけがない。まだまだここでプレーしたいそれだけです」と伝えた際に、こうコメントしていた。

「You’ll be back – fighter」

　バイエルンの唯一無二の英雄は、とてつもなく大きな存在だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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