大躍進のウェールズをOB、著名人が称賛! ギグスは「これはウェールズ・サッカーの始まりに過ぎない」と期待を込める

2016年07月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

あの英国首相も労をねぎらう。

試合後、ウェールズ・サポーターはいつもと変わらない声援に応えたベイルらウェールズの選手たち。 (C) Getty Images

 EURO2016準決勝でウェールズはポルトガルに0-2で敗れ、欧州制覇の夢は潰えることとなった。
 
 ウェールズは自陣に堅陣を構えたポルトガルに苦戦し、後半立ち上がりの50分にクリスチアーノ・ロナウドに先制点を奪われると、落ち着かない間にナニに追加点(53分)を決められてしまった。
 
 その後、攻撃的な選手を投入し、攻勢に出たウェールズだったが最後までポルトガルの守備網を打ち破ることはできなかった。
 
 試合後、指揮官のクリス・コールマンは「私は選手、スタッフ、それから国を誇りに思う。サポーターは毎回素晴らしかった。我々はホームにいるような状態だったからね」とチームを称賛するとともに、ポルトガル戦でも大歓声を送ったサポーターへの感謝の思いを口にした。
 
 さらに敗因について触れられたコールマン監督は「アーロン・ラムジーがいなかったことと、我々には少し疲れがあった」と分析したが「私は選手を責めることはできない。彼らはよくやった」と語った。
 
 エースのガレス・ベイルは試合後に「失望している」と口にしたが、初出場ながら欧州のベスト4に入った彼らに対して代表OBたちは賛辞を送っている。
 
 元ウェールズ代表で、マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したロビー・サベージは「選手たちが私たちに誇りを生んでくれた」と自身のツイッターで、選手たちへの思いを呟いた。
 
 さらに同国の代表OBで元マンチェスター・ユナイテッドのMFライアン・ギグスは「大会は終わってしまったが、これはウェールズ・サッカーの始まりに過ぎない」とコメントし、ベイルについては「多くのプレッシャーと上手く向き合っていた。最高のプレーヤーさ。彼がイアン・ラッシュのゴール記録を破ることを祈っている」と期待を込めた。
 
 ウェールズの成果を称えたのは、同業者ばかりではない。イギリスの首相デイビッド・キャメロン氏は「彼らのパフォーマンスは素晴らしく、ウェールズのためによく戦った。そして英国を誇り高くしてくれた」とコメントしている。
 
 EURO2016のハイライトにも挙げられるほどの大躍進を見せたウェールズ。コールマン監督が「彼らはこの経験でさらに強くなる」とコメントするように、彼らがベスト4入りから何を学ぶのか――。今後の戦いに大いに注目しよう。
 
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