湘南DF鈴木淳之介を日本代表の森保一監督が賞賛。E-1選手権での代表招集も?「今後が楽しみな選手」

2025年05月08日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

「攻撃の厚みをもたらすプレーで良さを出せていた」

湘南DF鈴木淳を日本代表の森保監督が賞賛。広島戦でも攻守で存在感を示した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 5月7日、湘南はJ1第15節で広島とホームで対戦し、0-1で敗れた。

 チームは5月3日のG大阪戦(●0-4)に続く連敗となったが、個で高い能力を示し、広島戦の視察に訪れた日本代表の森保一監督の目にとまったのが湘南DF鈴木淳之介だ。

 鈴木淳は3バックの左ストッパーで先発し、対人守備や空中戦で強さを見せつつ、ビルドアップでも貢献。相手のプレスを剥がすドリブルや、前線への鋭い縦パスで攻撃を活性化した。

 昨季、中盤からCBにコンバートされて以降、確実に成長している鈴木淳を、森保監督は次のように評する。

「過去の戦いでも、今日の試合(広島戦)でも、守備ではデュエルで勝っている場面と、背後に走られる場面、良かった点と後手を踏む点があったのかなと。一方、攻撃では(後方から)持ち出す形や、前線にボールをつけて攻撃に厚みをもたらすプレーで良さを出せていたと思います」
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 森保監督は鈴木淳の広島戦以外でのパフォーマンスについても評価している。特に、3バックの中央で出場した13節の福岡戦(△1-1)でのディフェンス面の出来が印象深かったようだ。

「福岡の最前線にウェリントンや(シャハブ・)ザヘディといった屈強な選手がいたなかで、空中戦も含めてバトルをほとんど制していました。ああいった形でハードに戦うこともできるし、技術を使って柔軟に戦うこともできる。今後が楽しみな選手だと思います」

 日本代表指揮官が語るように、鈴木淳の好調ぶりはデータにも表われている。Jリーグが公式に算出している「デュエル勝利数」(空中戦を除く1対1での勝利総数。ドリブルで抜いた回数+タックル数をカウント)で鈴木淳は55回でリーグ1位の数字を残す(14節終了時点)。

 日本代表は今年7月に韓国で開催されるE-1選手権に、国内組中心のメンバーで挑むことが予想される。鈴木淳が代表初選出となれば、個人としてひと皮むけるきっかけになるだろう。また、背番号5の成長は湘南の飛躍の助けとなるはずだ。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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