【EURO2016】スタジアムで流れている「あの曲」が気になる

2016年07月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

トッティが口ずさんで一躍有名に。

観客を盛り上げる『Seven Nation Army』は、いまやサッカーシーンに欠かせないスタジアムソングとなっている。(C)Getty Images

 EURO2016でゴールが決まった瞬間に会場に流れるあのメロディー。
 
 バイエルンの本拠地アリアンツ・アレーナやアトレティコ・マドリーのホーム、ビセンテ・カルデロンなど、いまや世界中の様々なスタジアムで使用されており、耳にしたことがある方も多いだろう。
 
 マンチェスター・ユナイテッド時代のロビン・ファン・ペルシの応援歌としても知られているこのソング、いつ頃からスタジアムで使われるようになったのだろうか。
 
 実はこの曲、アメリカの人気ロック・バンド「ザ・ホワイト・ストライプス」が2003年にリリースした『Seven Nation Army』というシングルで、元々サッカーソングだったわけではない。
 
 スタジアムで最初に歌うようになったのは、ベルギーの名門クラブ・ブルージュのサポーターだと言われている。03年にチャンピオンズ・リーグでミランと対戦した際、ミラノのバーで流れているのを聴いて耳から離れなくなり、敵地サン・シーロで口ずさんだのが始まりだった。その試合でミランから金星を挙げたため、そのままクラブのチャントとして定番化したのだ。
 
 06年にUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)でブルージュと対戦したローマのサポーターも、このチャントを真似して歌うようになった。そして、ローマの主将フランチェスコ・トッティが、その年のドイツ・ワールドカップでイタリアが優勝した際、祝賀セレモニーでこの歌を披露して話題を呼んだのだった。
 
 これで広くサッカーファンの間に知られるようになった『Seven Nation Army』は、EURO2008で選手入場時の公式アンセムに採用。そしてEURO2012に続いて今大会も、ゴールが決まった直後にスタジアム内を盛り上げるBGMとして使用されている。
 
 大会も残すところあと3試合。あと何度このメロディーが聴けるだろうか。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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