「仕組み」は瞠目に値する
広島も名古屋もまだ本調子とは言い難い。写真:福冨倖希
昨今のJ1リーグは、何が起こってもおかしくない。今シーズンは、その度合いが増している。ポジティブに言えば、群雄割拠、実力伯仲、となるし、ネガティブに言えば、どんぐりの背比べ、どっちもどっち、といったところか。決定的な差がないからこそ、勝負はどちらへでも転ぶ。
J1全体、序盤は「波乱」が起きた。
残留争いが定位置の京都サンガ、昇格組でJ1初挑戦のファジアーノ岡山が健闘。柏レイソルはリカルド・ロドリゲス監督がポジション的優位をチームに落とし込んだだけで上位につけた。
一方、FC町田ゼルビアも昨シーズンの勢いはない。資金力に恵まれた名古屋グランパスは低迷。一時代を作った横浜F・マリノスはすでに監督交代でまともに戦えておらず、深刻な状態にある。
上位から下位まで、混沌とした様相を呈している。
おそらく、順位の揺り戻しはあるだろう。例えばヴィッセル神戸は順位を上げてきたし、岡山は残留が目標になる公算が高い。長丁場で戦うには、自ずと戦力の違いは出る。
しかし、差がないことは間違いない。
その中で、柏、鹿島アントラーズ、アビスパ福岡、そしてサンフレッチェ広島はサッカーの「仕組み」を感じさせる。彼らは相応の勝点を望めるだろう。筆者はサッカーダイジェストの開幕順位予想で、広島を1位に入れたが...。
【画像】真野恵里菜、平愛梨、高梨臨…新旧日本代表を支える"タレント&モデルの美人妻たち"
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一方、FC町田ゼルビアも昨シーズンの勢いはない。資金力に恵まれた名古屋グランパスは低迷。一時代を作った横浜F・マリノスはすでに監督交代でまともに戦えておらず、深刻な状態にある。
上位から下位まで、混沌とした様相を呈している。
おそらく、順位の揺り戻しはあるだろう。例えばヴィッセル神戸は順位を上げてきたし、岡山は残留が目標になる公算が高い。長丁場で戦うには、自ずと戦力の違いは出る。
しかし、差がないことは間違いない。
その中で、柏、鹿島アントラーズ、アビスパ福岡、そしてサンフレッチェ広島はサッカーの「仕組み」を感じさせる。彼らは相応の勝点を望めるだろう。筆者はサッカーダイジェストの開幕順位予想で、広島を1位に入れたが...。
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やはり一人の有力選手で大きく変わるのが、今のJ1だ。
ファンタジスタ、トルガイ・アルスランがケガで長期離脱したことで、広島の攻撃は凡庸の域を出なくなった。アルスランは、唯一無二の違いを作り出すことができた。他の選手とテンポが違い、それを抜群のスキルで使った。その穴を埋めるのは至難の業と言える。
ミヒャエル・スキッベ監督が作り上げた「仕組み」は瞠目に値する。選手たちはその中で力を発揮できる。しかしながら攻撃で差を作り出すには、アルスランのように意外性のあるテクニックを出せる選手が不可欠となる。実際、アルスランが離脱後は苦戦を強いられている。戦い方を変化させながら、最善の選択をするしかないが...。
アルスランだけでなく、例えば好調の鹿島も戦術のベースになっている鈴木優磨を失ったら、目に見えて戦力ダウンするだろう。たった一人の離脱で大きく変わる。それが現在のJ1の実状と言える。
夏には選手の欧州移籍の可能性もあるはずで、活躍している選手が行くことが多いことを考えれば、別のチームになってしまうこともある。
やはり、J1は何が起きてもおかしくない。
文●小宮良之
【著者プロフィール】こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
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ミヒャエル・スキッベ監督が作り上げた「仕組み」は瞠目に値する。選手たちはその中で力を発揮できる。しかしながら攻撃で差を作り出すには、アルスランのように意外性のあるテクニックを出せる選手が不可欠となる。実際、アルスランが離脱後は苦戦を強いられている。戦い方を変化させながら、最善の選択をするしかないが...。
アルスランだけでなく、例えば好調の鹿島も戦術のベースになっている鈴木優磨を失ったら、目に見えて戦力ダウンするだろう。たった一人の離脱で大きく変わる。それが現在のJ1の実状と言える。
夏には選手の欧州移籍の可能性もあるはずで、活躍している選手が行くことが多いことを考えれば、別のチームになってしまうこともある。
やはり、J1は何が起きてもおかしくない。
文●小宮良之
【著者プロフィール】こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
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