正守護神のアクシデントで急遽スタメンに。名古屋のGKピサノ・アレックス幸冬堀尾を指揮官が賞賛「良い形でJリーグデビューできた」

2025年05月04日 サッカーダイジェスト編集部

「今朝、ピサノを起用することを決めました」

完封勝利に貢献したGKピサノ。シュミットのアクシデントで、当日の朝に急遽、出場が決まった。(C)SOCCER DIGEST

 5月3日、名古屋はJ1第14節で清水と国立競技場で対戦し、3-0で勝利した。

 この日、J1デビューを果たした選手がいた。昨季に名古屋U-18からトップチームに昇格し、今年でプロ2年目を迎えるGKピサノ・アレックス幸冬堀尾だ。

 名古屋の正守護神はシュミット・ダニエルだが、アクシデントで清水戦当日に急遽メンバーを変更。4月16日のルヴァンカップの富山戦(PK戦の末に敗退)で先発していたピサノにゴールマウスが託された。

 長谷川健太監督は、ピサノ起用の経緯を次のように明かしている。

「シュミットは検査の結果次第ですが、昨日の練習中から違和感があって、朝起きたら悪化していたと。そこまで悪いものではないのではないかなとは思いますが、『プレーできる状態ではない』というドクター判断で、今朝、ピサノを起用することを決めました。

 ちなみに、(控えGKの)武田(洋平)も、今朝、東京に来てもらいました。犬の散歩の途中に電話がかかってきたらしいです(笑)。よく準備してくれました」
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 突然、出番が回ってきたピサノは、試合開始直後こそ硬さが見られたものの、次第に適応。安定したプレーでクリーンシートを達成し、チームの勝利に寄与した。

 指揮官もピサノのパフォーマンスに満足した様子だった。

「急遽、試合に出ることになったので、緊張する間もないような状況だったと思う。そんななか、落ち着いて良いプレーを発揮してくれました。前回のルヴァンカップ(富山戦)で流した悔し涙が今日につながったのかなと。本当に良い形でJリーグデビューできたのではないでしょうか」

 次節の岡山戦は、清水戦から中2日の5月6日に行なわれる。シュミットが復帰できるかは不透明だが、ピサノが清水戦と同等の出来を見せられるなら、GKのクオリティを心配する必要はなさそうだ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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