2025年４月29日に味の素スタジアムで開催されたJ１リーグ第13節は、アウェーの清水エスパルスがFC東京に２-０で勝利という結果に終わった。ハイライトのひとつは、清水が１-０で迎えた79分のゴールシーン。乾貴士が華麗な股抜きから右足シュートで決めた得点は技巧派の彼ならではの芸術弾だった。

　あまりにも印象深いゴールだったので、試合後の会見で秋葉忠宏監督に訊いてみる。「股抜きから追加点を決めた乾選手のフィニッシュについて監督の評価は？」と。すると、秋葉監督は「独力というか、ソロでのパワーみたいなもの」と話し始めた。

「世界中を見てもアタッカーのところでコンビネーションで崩す美しいゴールもありますが、単純に組織を破壊するのは個の力です。そういう技術、アイデア、判断力を備えた選手が我々には揃っている。それを示して決めてくれたのは素晴らしかったです」
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