川崎が完勝で“首位奪回”! 役者が絡んで奪った2発&“東京世代”のU-19代表MFがJ1初ゴール

2016年07月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

大塚、小林で2点を先行。終盤に三好がJ1初得点。

2試合連続ゴールを奪った大塚。小林からの折り返しを押し込んだ。(C) J.LEAGUE PHOTOS

[J1・第2ステージ開幕戦]仙台 0-3 川崎 7月2日/ユアスタ

 第1ステージで惜しくも優勝を逃した川崎が、第2ステージ開幕戦で仙台に完勝。この日、鹿島が敗れたため、川崎は年間順位で首位の座を奪い返した。

 力の差を見せつける快勝だった。立ち上がりからポゼッションで上回った川崎は中央の守備を固める仙台をいとも簡単に打開する。まずは17分、五輪代表に選出された大島からディフェンスラインの裏に抜けた小林の動きを逃がさずパスを送ると、小林のヘッドでの折り返しに大塚が飛び込み、先制点をゲット。前線に続きトップ下で起用された大塚が2試合連続ゴールで好調をアピールした。

 さらに21分には、カウンターから大久保がヒールで中村につなぐと、中村の浮き球のパスに反応した小林がヘッドでねじ込み追加点。五輪代表、新旧の日本代表勢の活躍で川崎が瞬く間に2点差をつけた。

 すると、ここから試合はトーンダウン。焦らずボールを回した川崎は攻撃のリズムがやや落ち始め、幾度かのピンチも迎えたが、それでもゴール前をGKチョン・ソンリョンを中心とした堅守で仙台に反撃の糸口を与えない。

 後半も膠着した試合展開となったが、風間監督が「点を取りに行こうと思って起用した」という采配が奏功する。75分、エウシーニョに代わって投入された三好が間延びした中盤のスペースを活用して躍動。終了間際の87分には、カウンターからドリブルで持ち上がり、そのまま左足を鋭く振り抜くと、GK六反のニアサイドを破る強烈なミドルシュートがゴールネットに突き刺さった。

 東京五輪世代でもあるU-19日本代表MFの三好にとって、これが記念すべきJ1初ゴールとなった。鋭いドリブルと強烈な左足のシュートがトレードマークで、メッシに似たプレースタイルあることから、サポーターからは「ミヨッシ」の愛称でも親しまれる。川崎にまた楽しみな若手が台頭してきたと言える。

 結局、試合は3-0でタイムアップ。川崎が第2ステージ初戦を勝利で飾り、年間勝点で、鹿島に2ポイント差をつけて首位に立った。また、第2ステージでも同じく3-0で磐田を下した広島など3チームと並びトップに立っている。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事