「5大リーグじゃないから、タイトルで…」スイス2位クラブで優勝を目ざす日本人DFが首位決戦を前に明かした元リバプール戦士の“脅威”「一人に全チームがやられてる」【現地発コラム】

2025年04月25日 中野吉之伴

「もううちらは勝つしかない」

セルベッテで奮闘する常本。(C)Getty Images

 スイスリーグのセルベッテでプレーする常本佳吾が奮闘している。

 昨季はリーグのベストイレブンにも選出されるなど、欧州において確実にその評価を高めている26歳は、今季ここまで33試合中31試合にスタメン出場。1ゴール・3アシストをマークしている。上位対決を2-1で制した33節ルツェルン戦の後、常本は今季のここまでをポジティブに振り返ってくれた。

「自分個人の評価を上げるんだったら、守備はできて当たり前で、プラスアルファでアシストやゴールというところを増やさなきゃいけないのは分かっているし、ずっと取り組んできています。いまはシーズン終盤というのと、チームもなかなか勝ててなかったこともあって、まずは守備バランスを意識しながらプレーしています。チームが波に乗ってきたら、また自分の良さを、攻撃のところで存在感を出していける。その辺りはうまく兼ね合いでやっていかなきゃいけないと感じてますね」

 スイスリーグは33節までのレギュラーシーズンを終え、ここからは上位チーム同士が戦うチャンピンシップグループで戦うことになる。セルベッテは現在2位。ラストスパートに向けて、力強い口調で次のように語っている。

「もううちらは勝つしかない。あと5試合ですけど、もう1回バーゼルと戦える。この国でやっている以上、5大リーグじゃないから、タイトルというところで結果を出していくしか、自分の存在を表明するところがないかなと思っています。去年はカップ戦取りましたけど、リーグ戦の方が一年間通して戦いた証拠なので、そこを目ざして行きたいです」

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 首位を走るバーゼルは、元スイス代表FWジェルダン・シャキリが復帰したのが大きい。かつてリバープール、バイエルン、インテルでプレーした母国の英雄は、持ち味の強力で正確な左足キックとクリエイティブなプレーでチームを牽引している。14ゴール・17アシストはどちらもリーグトップだ。

 セルベッテは次節そのバーゼルと対戦。常本は「シャキリ選手一人に全チームがやられてる。見習わなきゃいけないし、リスペクトもしてます」とそのクオリティを認めたうえで、「でも11対11で戦ったら負けない。僕も彼のような違いを作れる選手になっていかなきゃいけない。もっともっとチームとしても個人としても、やらなきゃいけないと思います」

 首位のバーゼルとは6ポイント差が開いているが、この直接対決を制したら、リーグ制覇の可能性をもう一度引き寄せることができる。優勝の行方を占うこの大一番で、常本が見せる右サイドで攻守に気が利いたプレーでチームを勝利に導いてほしい。

取材・文●中野吉之伴

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