これだけ続くのだからラッキーではない
11試合を終え5勝2分け4敗の勝点17で9位。今後も全ての力をぶつけてJ1残留を目ざす。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)
[J1第11節]岡山 1-2 鹿島/4月20日/JFE晴れの国スタジアム
岡山の強さは研ぎ澄まされてきている。一方で、今季初めて逆転負けした鹿島戦では綻びも生じた。これからは岡山のチーム全体の力が問われる戦いに入っていくことになる。
みんなで結束してソリッドに戦い抜ける岡山のグループとしての強さは、意欲満々の選手がブレイクスルーを遂げていくエナジーと掛け合わさって大きな力になっている。J1で初めてアウェーで勝利する喜びを味わった前節の広島戦は、そんな強さが存分に発揮された試合で、ホームに鹿島を迎えた一戦も前半は岡山の強さが際立った。
鹿島に立ち上がりから押し込まれても、岡山は最後のところで耐えていく。背後を突いてくる鹿島の攻撃への対応は難しく、19分にはPKを与えるピンチも招いたが、スベンド・ブローダーセンがストップした。
最後の最後はドイツ人GKのシュートストップ能力で守れる強みがこの試合でも発揮されると、徐々に試合を自分たちのペースに持っていくことに成功して、前半終了間際に佐藤龍之介が煌めいた。
前のスペースが空いた瞬間を見逃さずドリブルで前進した18歳は、相手コートに入って江坂任にボールを預けたところで、DFに詰められてこぼれたボールに鋭く反応。植田直通がクリアしようとしたボールを奪ってGKとの1対1になると、自信を持ってゴールネットを揺らしてみせた。
前節の広島戦で佐藤が挙げたゴールも、ロングフィードの対応を相手が誤った隙を突いたもの。前々節のFC東京戦で田部井涼が決めたゴラッソも、相手のスローインの対応が中途半端になったところを見逃さなかったもの。
岡山の強さは研ぎ澄まされてきている。一方で、今季初めて逆転負けした鹿島戦では綻びも生じた。これからは岡山のチーム全体の力が問われる戦いに入っていくことになる。
みんなで結束してソリッドに戦い抜ける岡山のグループとしての強さは、意欲満々の選手がブレイクスルーを遂げていくエナジーと掛け合わさって大きな力になっている。J1で初めてアウェーで勝利する喜びを味わった前節の広島戦は、そんな強さが存分に発揮された試合で、ホームに鹿島を迎えた一戦も前半は岡山の強さが際立った。
鹿島に立ち上がりから押し込まれても、岡山は最後のところで耐えていく。背後を突いてくる鹿島の攻撃への対応は難しく、19分にはPKを与えるピンチも招いたが、スベンド・ブローダーセンがストップした。
最後の最後はドイツ人GKのシュートストップ能力で守れる強みがこの試合でも発揮されると、徐々に試合を自分たちのペースに持っていくことに成功して、前半終了間際に佐藤龍之介が煌めいた。
前のスペースが空いた瞬間を見逃さずドリブルで前進した18歳は、相手コートに入って江坂任にボールを預けたところで、DFに詰められてこぼれたボールに鋭く反応。植田直通がクリアしようとしたボールを奪ってGKとの1対1になると、自信を持ってゴールネットを揺らしてみせた。
前節の広島戦で佐藤が挙げたゴールも、ロングフィードの対応を相手が誤った隙を突いたもの。前々節のFC東京戦で田部井涼が決めたゴラッソも、相手のスローインの対応が中途半端になったところを見逃さなかったもの。
岡山が奪っているゴールは、相手が隙を見せた瞬間に生まれていると言ってもいいが、それもこれだけ続くのだからラッキーではない。
田部井は今節の先制点を振り返りながら自負心をのぞかせた。
「僕たちは縦に速いサッカーを志向しているし、先制した場面は全員の矢印を前向きに合わせられていた。綺麗に崩した形じゃないですけど、あのシーンはチームとしてもすごく良かったと思います。練習から僕たちはずっとポゼッションをしているわけじゃなくて、キワの戦いで勝って前に運ぶことも練習中からやっている。そういうところがゲームで出せてゴールにもつながっていることはすごく良いことだと思う」
隙を見せない堅守はもちろん、攻撃時も意思を統一して隙を逃さない集中力を持ってプレーできている。岡山が勝てている理由はここにあると言ってもいいが、鹿島戦は後半に上回られた。
堅守を強引にこじ開けられて同点に追い付かれ、逆に鹿島に隙を突かれて勝ち越され、今季初めて複数失点してホームで敗れる悔しさを味わうことなった。
これまでにない試合展開になったところに、前節までチームを束ねてきた田上大地が負傷欠場した影響の大きさを感じざるを得なかった。ゴール前でのアラートな対応。強気にラインを押し上げられる経験。誰もが信頼を寄せるパーソナリティ。これらを備える田上の代わりは簡単に務まるものではないことを痛感する試合になったが、長いシーズンを戦っていくためにはチームでカバーしなければいけない。
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田部井は今節の先制点を振り返りながら自負心をのぞかせた。
「僕たちは縦に速いサッカーを志向しているし、先制した場面は全員の矢印を前向きに合わせられていた。綺麗に崩した形じゃないですけど、あのシーンはチームとしてもすごく良かったと思います。練習から僕たちはずっとポゼッションをしているわけじゃなくて、キワの戦いで勝って前に運ぶことも練習中からやっている。そういうところがゲームで出せてゴールにもつながっていることはすごく良いことだと思う」
隙を見せない堅守はもちろん、攻撃時も意思を統一して隙を逃さない集中力を持ってプレーできている。岡山が勝てている理由はここにあると言ってもいいが、鹿島戦は後半に上回られた。
堅守を強引にこじ開けられて同点に追い付かれ、逆に鹿島に隙を突かれて勝ち越され、今季初めて複数失点してホームで敗れる悔しさを味わうことなった。
これまでにない試合展開になったところに、前節までチームを束ねてきた田上大地が負傷欠場した影響の大きさを感じざるを得なかった。ゴール前でのアラートな対応。強気にラインを押し上げられる経験。誰もが信頼を寄せるパーソナリティ。これらを備える田上の代わりは簡単に務まるものではないことを痛感する試合になったが、長いシーズンを戦っていくためにはチームでカバーしなければいけない。
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