セレッソの象徴は違うでしょ。実力は認めるが…柿谷曜一朗はフォルラン加入に複雑な気持ち「来んなって思ってましたよ(笑)」

2025年04月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「トラップとかシュートはちょっとレベルが違いましたね」

柿谷氏(右)がC大阪で共闘したフォルラン(左)について語った。(C)SOCCER DIGEST

 世界的なスーパースターがチームメイトになる。その時、"ジーニアス"は何を思ったか。昨季限りで現役を引退した柿谷曜一朗氏が、元日本代表MF鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演。セレッソ大阪時代に共闘したディエゴ・フォルランについて語った。

 マンチェスター・ユナイテッドやアトレティコ・マドリー、インテルなど欧州の名門クラブでプレーし、ウルグアイ代表でも活躍したストライカーがC大阪に赴いたのは2014年。柿谷氏は「いやもう、来んなって思ってましたよ(笑)」と明かす。

「ポジションはもろ被りやし、こんなやつと戦いたくないと。もちろん、一緒にできるとか、学びはあると思いますけど、そんなことより、このポジションを譲りたくないっていうのもあるから、こんなとんでもないのは来んといてくれっていう感じでした」

 実際には、「素晴らしい人間ですし、プレーはわざわざ言うまでもなく、ワールドカップのMVPですから。凄いビッグチームを渡り歩いている選手なので」とリスペクト。「ゴールを取ることへの技術、トラップとかシュートとかはちょっとレベルが違いましたね。質が違うというか、10回やったら10回同じボールを蹴るタイプ」とその実力に感服する。
【動画】柿谷曜一朗が語る"セレッソ8番"の重み
 鈴木氏が「でも、なかなか活躍できなかったですね」と言えば、「スター過ぎたんじゃないですかね」と答えた柿谷氏は、「正直は話しで言うと」と切り出し、こう続ける。

「クラブもそうやし、Jリーグ全体が"フォルラン、フォルラン"ってなってるのが、すごく嫌やったんですよ。自分がここまでセレッソを盛り上げてやってきているのに。別にフォルランにセレッソ愛はないじゃないですか。その選手がセレッソの象徴として言われているのが、僕からしたらすごく嫌で。嫌やけど、別にプレーするには関係ない、勝つためにやるのは一緒やけど、正直な話で言うと、やっぱり嫌な気持ちはありました」

 当時はセレッソの伝統の8番を背負う身としては、思うところがあったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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