偉大なフランス代表が5人もランクイン!
左からプラティニ、デシャン、ジダン、テュラム。(C) Alberto LINGRIA,Getty Images
セリエA最盛期に強烈なインパクトを放った「セブン・シスターズ」(ユベントス、ミラン、インテル、ローマ、ラツィオ、フィオレンティーナ、パルマ)を対象に、1975年以降のそれぞれの歴代外国籍タレントを、各クラブの事情通に独自のものさしで評価、順位付けしてもらった。
ラ・スタンパ紙のアントニオ・バリッラ記者が選出したユベントスの歴代最高助っ人TOP10は――。
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50年という長いスパンの中で、記憶に残る外国人選手をたった10人だけ選び出し、順位をつけるのは簡単ではない。とはいえ、その頂点に誰が立つのかは明確だ。それはプラティニ。バロンドールを3回獲得し数多くのトロフィーをトリノの地にもたらした「ル・ロワ」(ザ・キング)である。「一切れのパンと引き換えに獲得した彼が、そのパンの上にフォアグラを載せてくれた」と語ったのはジャンニ・アニェッリ会長だった。
トリノからアルプスを隔ててすぐ向こう側にあるフランスとユベントスの縁は深い。プラティニを筆頭に、デシャン、ジダン、テュラム、トレゼゲと偉大なフランス代表たちが歴史に名を刻んでいる。
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その「レ・ブルー」を現在率いるデシャンは、1994年から99年まで在籍し、96年のCL制覇と三度のスクデットに貢献、最後の3シーズンはジダンとロッカールームを共にした。この稀代のファンタジスタは、ボルドーで芽吹いた才能をトリノの地で全面開花させ、01年に7500万ユーロという当時の史上最高額でR・マドリーに移籍する。
そうして得た移籍金で獲得されたのがネドベドとテュラム(そしてブッフォン)だった。無尽蔵のスタミナを誇るウイングの前者は、ほどなくバロンドールを手にし、強靭なDFの後者は、ウルグアイからやって来た強面の相棒モンテーロとともに鉄壁の最終ラインを構成した。
よりテクニカルなテュラムと闘争心溢れるモンテーロのペアは、ストライカーやファンタジスタに惹かれがちなサポーターの心の中にも、今なお確固たる地位を占めている。
ジダンがトリノで過ごした最後の1年を共にしたトレゼゲは、長くユベントスに留まり、00年代前半にはイブラヒモビッチとの「ツインタワー」でイタリアの空を制圧した。
近年の外国人選手の中では、デル・ピエロが残した10番を引き継いで14-15のCL決勝にチームを導いたテベス、そして最後の超ワールドクラス、C・ロナウドの名前を挙げておきたい。