2025年４月13日に国立競技場でFC町田ゼルビアと浦和レッズが対戦。４万人以上の大観衆が見守るなか、リーグ６戦無敗の町田がその勢いを生かして開始直後から攻め込もうとした。

　３-４-２-１システムで臨んだ町田は左ウイングバックの中山雄太やシャドーの相馬勇紀らを起点に崩しにかかるもシュートまで持ち込めず、流れを掴めないまま15分に失点。ショートコーナーからマテウス・サヴィオにクロスを許すと、マリウス・ホイブラーテンにダイレクトで合わせられた。

　その後の町田は浦和のプレスに苦しむ時間帯もあり、長身CFのオ・セフンになかなかボールを当てられなかった。相馬と同じシャドーの西村拓真もチャンスボールに恵まれず、攻撃の形を作れなかった。
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　守って速攻という狙いがはっきりしていたのは浦和で、町田は相手の戦略にハマる格好で38分に２失点目。文字通りのカウンターから松尾佑介に決められてしまった。

　この日は右ウイングバックの林幸多郎が明らかにブレーキ。軽率なミスが目立った彼の不調で、町田の攻撃が停滞していた印象もあった（林は前半だけで交代）。

　林とオ・セフンを下げてミッチェル・デュークと藤尾翔太を投入した後半、町田は前半以上に攻撃的なメンバーで臨んだ。それでも敵の守備網を突破できず、浦和の術中（引き気味の守備からの速攻）にハマった感のある町田がまさにカウンターの餌食となり、リーグ戦で７試合ぶりに敗戦を喫した（結果は０-２）。

　上手くいってないと、ピッチ横で時に首を捻る黒田監督の仕草が印象的な試合でもあった。
 
取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）

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