U-17W杯出場決定も素直に喜べない面が…。オーストラリア戦、なぜ日本は後半に突如崩れたのか【U-17アジア杯】

2025年04月11日 サッカーダイジェストTV編集部

監督の采配にも問題があったように

藤田(2番)のゴールで先制した日本もオーストラリア戦は2-3で敗れた。(C)AFC

 現地時間2025年4月10日、サウジアラビアで開催中のU-17アジアカップで日本代表がオーストラリア代表と対戦。1勝1分でグループBの首位に立つ日本は、引き分け以上で他会場の結果に関係なくU-17ワールドカップの出場権を獲得できる一戦で、立ち上がりからアグレッシブに仕掛けると、7分に首尾よく先制した。

 MF神田泰斗のコーナーキックに反応したDF藤田明日翔が難しい体勢から上手く左足で蹴り込む。第2節のベトナム戦に続きセットプレーから先行した日本はここから5-4-1システムでブロックを敷く。神田と樺山文代志のボランチコンビが阿吽の呼吸で最終ラインの前で強固な壁を作り、オーストラリアの攻撃を停滞させていたのが印象的で、そんな彼らの奮闘もあって日本は無失点で前半を終えた。

 オーストラリアが10番のマクニコルを投入(46分)した後半、日本は"前半とは別人"になったかのように突如として崩れ始め、51分、あっさりと追いつかれてしまう。コーナーキックのピンチから長身DFのミリナーに強烈なヘッドを叩き込まれたのだ。

 以後の日本は勝つしかないオーストラリアの気迫に押し込まれる時間帯もあり、なかなか試合をコントロールできなかった。守るのか、攻めるのか、はっきりしない部分があり、それが後半になって崩れた要因だった。
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 チームとしてプレーの方向性が定まらないまま、71分に致命的なミスからアナスタジオにゴールを許す。まさに自滅と、そう表現できる失点だった。1-1に追いつかれてからのゲームプランが曖昧で、その点では廣山望監督の采配に問題があったようにも映る。実際、1-2となってもバタバタしていた日本は74分にも被弾。85分に谷大地の一発で2-3としたが、修正力の低さは大きな課題だろう。

 結果的に、他方の試合でベトナムとUAEが1-1と引き分けたおかげで、日本はオーストラリアに敗れながらもグループステージを首位通過(準々決勝の相手は開催国のサウジアラビア)。U-17ワールドカップ出場を決めているが、素直に喜べない面もある。

 試合運びの拙さに加え、守備の脆さも露呈した日本が果たしてアジア制覇を成し遂げられるのか。サウジアラビア戦に向け、短期間での"修正"が求められる。

構成●サッカーダイジェストTV編集部
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