両チーム調子が上がらないなかでの“マンチェスター・ダービー”はスコアレスドロー。英国人記者は何を思う?「今の状況を反映している」【現地発】

2025年04月07日 スティーブ・マッケンジー

「エンターテインメント性では、かなり退屈だったが…」

オールド・トラフォードでのダービーは0-0で終わった。(C)TOSHI TAKEYA(SOCCER DIGEST)

 4月6日、私はマンチェスターのオールド・トラフォードで行なわれたプレミアリーグ第31節マンチェスター・ユナイテッド対マンチェスター・シティの一戦を取材した。

 これまで多くのプレミアリーグタイトルを獲得してきた2チームによる"マンチェスター・ダービー"は少し前までは、プレミアリーグの優勝の行方を占う大一番だった。しかし今は違う。特に今季、4連覇中のシティは現在5位で首位のリバプールとは勝点差21。5連覇の可能性はほぼ消滅している。

 また、エースのアーリング・ハーランドが怪我のため最大7週間も離脱する可能性があるだけでなく、ケビン・デ・ブライネが今シーズン限りでの退団を発表するなど嫌なニュースが続いている。

 一方、ここ数年調子が上がらないユナイテッドは今季もここまで13位と低迷。ルベン・アモリム監督が指揮官に就任してからも解決策を見つけられていない。しかし今回のダービーでシティを倒せば、ファンを喜ばせられることは間違いない。
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 前半は両チームともにいくつか決定機があったものの、マンチェスター・ダービーにふさわしいエキサイティングな場面はほとんどなく、まるで今の両チームの状況を反映しているかのようだった。

 後半も、エンターテインメント性という点では、かなり退屈な内容だったが、両チームともに宿敵のライバルに負けたくないという気迫だけは伝わってきた。試合は結局、スコアレスドローで終わった。

 ユナイテッドの新スタジアム建設が発表され、ここオールド・トラッフォードでもう試合が見られなくなると思うととても寂しい。象徴的なスタジアムであり、フットボールファンとして育った私が幼少期に一度は訪れてみたいと憧れた場所だ。

著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。

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