「天才」とも評される20歳が停滞気味のチームに“生命”を吹き込む。そんなアタッカーがコロンビア戦で示した矜持とは?【なでしこジャパン】

2025年04月06日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

良いスパイスとなった

積極果敢なプレーが光った松窪。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 2025年4月6日、なでしこジャパンがヨドコウ桜スタジアムでの国際親善試合でコロンビア女子代表と1-1で引き分けた。相手の力強い守備に苦戦し、思うようにゲームを運べなかった点を含め複数の課題(最終ラインからの組み立ての工夫のなさや決定力不足など)が浮き彫りになったが、選手個人に目を移せば"20番"のプレーがとにかく輝いていた。

 前半途中、4-3-3システムのCFを任された田中美南が足の負傷で途中交代。そのタイミングで投入されたのが20番・松窪真心だった。「天才」とも評される20歳のアタッカーは抜群の抜け出しを主武器にボールに絡もうとすれば、少し低い位置からのドリブルで局面を打開する。

 コロンビアの強固なディフェンスを崩せずにいたなでしこジャパンにとって、松窪は"良いスパイス"となりパスやドルブルで絶妙な味付けをした。精力的にフィニッシュにも持ち込み、66分にはポスト直撃の一撃を放った。そして0-1で迎えた後半のアディショナルタイムには、自身のシュートで相手のハンドを誘発してPKを獲得するなど目に見える仕事をした(そのPKを高橋はなが決めて追いついた)。
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 停滞気味のチームに"生命"を吹き込んだのは間違いなく松窪だった。なでしこジャパンにデビューしたSheBelieves Cupのオーストラリア戦では持ち味を発揮できなかったが、今回のコロンビア戦では誰よりも大きなインパクトを残した。

 ただ、ノーゴールに終わったからだろう。試合後に本人は「悔しかった」と落胆した表情を見せていたが、そこもまた魅力である。

 これくらいのプレーで満足などしていられないと、松窪自身が矜持を示したところに頼もしさを感じた。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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