一部報道を否定して迎えた川崎との上位対決。2-2のドロー後、町田の黒田剛監督は何を語ったのか

2025年04月06日 本田健介(サッカーダイジェスト)

試合後に町田は首位に浮上

町田の黒田監督。川崎との一戦は2-2のドローだった。写真:滝川敏之

[J1第9節]町田 2-2 川崎/4月6日/町田GIONスタジアム

 J1の9節では町田と川崎が対戦。昨季は町田のホームでの一戦で川崎が4-1で勝利していたが、この日はともに2点を取り合い2-2のドローとなった。

 3位だった川崎は接触プレーで橘田健人が負傷退場し、裏へのボールを追った場面でジェジエウが足を痛めたか前半でふたりが途中交代。先制しながら後半に逆転されたが、追いついて勝点1を手にした。

 一方町田は後半に2-1と逆転しながら、終盤に痛い失点。それでも他会場で鹿島が敗れたため、2位の広島より1試合消化試合が多いなかで首位に浮上した。

 試合前には町田が公式Xを通じて、一部報道に言及。「一部のメディアにおいて、黒田監督に関した報道がされておりますが、極めて悪質な記事であり、大変遺憾です」と否定。

「パワハラは事実無根であることをクラブ内で第三者委員会でも確認が済んでおります。本件については、Jリーグとも協議した上で、対応してまいります」と強調。「ファン・サポーターの皆様始めとするクラブ関係者の皆様は、くれぐれもご心配なきよう、よろしくお願いいたします」と呼び掛けたうえでの一戦となっていた。

【動画】町田・西村のゴール
 ゲーム後の公式会見では、「試合以外のご質問はお断りさせていただきます」とアナウンスされたなかで、黒田監督は試合をこう振り返った。

「昨年の1-4の敗戦だったり、いろいろピッチの上で経験した選手もいるので、すごく熱い想いを持って選手たちは試合に入ることができました。

 立ち上がりから少し対応のところの後手になったところからの失点はあったものの、そのあとしっかり立て直して、決定的なチャンスを幾度か作ったのですが、なかなか点数が入らなかったこと。

(1-1で)後半に入り、逆転までというところはプラン通りで、選手たちはよくやってくれたと思います。ただ、リードしているところで、少しフリーにさせてしまったという、ひとりに対してふたりが行ってしまったりだとか、ゴール前の意志の疎通が若干乱れが生じたことによる失点をしてしまったところは、本当にもったいない。

 2-1でしっかり逃げ切れる状況にすべきでしたが、なかなか疲労が溜まっているのか、難しい局面になってしまったなと。最後はしっかり身を挺して、ホームで勝点1を獲得できたことをポジティブに捉えながら次に臨めるように進んでいきたいです」

 会見ではその後、一部報道への考えに関する質問も出たが、クラブスタッフが「申し訳ありませんが、こちらに関してはお断りさせていただきます」と質問を受け付けないシーンもあった。

 2位と3位の直接対決は、ともに熱い想いを見せたが、試合後の会見には複雑な空気も流れていた。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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