3試合ノーゴールの横浜FMは、どう攻撃を仕掛けていけばいいのか。朴一圭が出した答えは?「阿吽の呼吸じゃないですけど…」

2025年04月06日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

無意識にできるようになれば、良い攻撃に繋がる

東京Vを無失点に抑えた朴。勝利とはならなかったが、勝点1の獲得に貢献した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第9節]横浜FM 0-0 東京V/4月5日/日産スタジアム

 4月5日に行なわれたJ1第9節で、横浜F・マリノスは東京ヴェルディとホームで対戦し、0-0で引き分けた。

 横浜FMは7節のファジアーノ岡山戦(0-1)、8節の名古屋グランパス戦(0-2)と2連敗していただけに、東京V戦で連敗をストップできた点はポジティブだ。

 しかし、3試合続けてノーゴール。攻撃面ではビルドアップ時に最終ラインからの縦パスがズレたり、トップの植中朝日がポストプレーで落としたパスが繋がらないといったミスが少なくなかった。また、GK朴一圭がボールをキャッチして速攻を仕掛けたいシーンでは、朴と周囲との意思疎通が合わず、前線にボールを送れない場面もあった。
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 チームとして、どう攻撃を仕掛けていけばいいのか。その問いに対し、「阿吽の呼吸じゃないですけど、習慣になっていない」と指摘した朴は、GKの視点からさらにこう続けた。

「守備のところもそうだし、プレッシングに行く時もまだ習慣になっていない。様子を見ながらやっている感じがして、それが自分の中では遅い。だからもう一つ早く、パッと見て誰が出ていっていいとか、出ていったやつがいるから誰がスライドするとか、言葉よりも先に連動して動けるようになっていけば、奪ってからの攻撃が増えるんじゃないかなと思う」

 東京V戦は、前節の名古屋戦に比べれば、全体としてラインの押し上げなど、ポジティブな面が多かったという。だからこそトリコロールの守護神は、さらなるレベルアップの必要性を口にする。

「今日は良かったけど、これをベースにもう一つレベルを上げていかないといけないし、90分間できるようにしないといけない。それで初めて、勝つか、勝たないかの土俵に立つと思う。当たり前だけど今日は勝てていないし、みんなが意識して気を張ってやっていたことを、無意識にできるレベルまで持っていかないといけない。無意識にできるようになったら、自ずと良いプレーがどんどん出てくるし、良い攻撃に繋がると思います。そこにフォーカスしてやっていきたい」

 次節、中3日で川崎フロンターレ戦を控える横浜FMは、その後も中2~3日で連戦となる。限られた時間のなかではあるが、どれだけ連係を深められるかも勝点3を掴むためのポイントになりそうだ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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