「見てごらん、彼のテクニック、モノが違うでしょ」41歳で死去した元Jリーガーの功績は決して色褪せない【追悼コラム】

2025年04月02日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

癌のため死去

Jリーグでスーパーな活躍をしたL・ドミンゲス。(C)SOCCER DIGEST

 ワールドサッカーダイジェスト編集部から週刊サッカーダイジェストに異動して、初めて取材したJリーグの試合が、2011年11月3日に開催された柏レイソル対アルビレックス新潟戦(結果は柏が4-0で勝利)だった。

 柏を担当していた先輩とともに記者席から試合を見ていると、その先輩から「ほら見てごらん、彼のテクニック、モノが違うでしょ」と言われた。確かに、別格だった。トラップひとつにしてもエレガントで、パスやドリブルもほとんどミスがない。まさに"モノが違った"。

 初取材にして大きな衝撃をもたらしてくれた選手が、柏のレアンドロ・ドミンゲスだ。この試合、崩しの局面で違いを作り出し、前半だけで2ゴールを決めた活躍は文字通りスーパーだった(その年のJリーグMVPに彼が選ばれるのも当然だった)。
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 そうした思い出もあるので、今回の悲報にはショックを受けた。2025年4月1日、癌のため死去。41歳でのことだった。

 彼のプレーに憧れ、Jリーガーを目指す選手もいただろう。そうした功績は決して色褪せないし、L・ドミンゲスから刺激をもらった選手の想いは次世代のプレーヤーにきっと受け継がれていくだろう。

 ご冥福をお祈りします。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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