文字通り、注目の的だ。

　古橋亨梧のレンヌ移籍に伴い、左ウイングからCFにポジションを変えた前田大然はセルティックでゴールを量産。ここまでスコットランドリーグトップの15点、公式戦30点をマークしている。

　この圧倒的な活躍を受け、英紙『Daily Mail』が３月31日付けで「ダイゼンに大注目：脇役から瞬く間に主役に躍り出たセルティックの爆撃機」と題した特集記事を掲載。「ワイドマンのマエダは、フルハシの売却によって空いたストライカーの役割を見事に果たした」と切り出し、2022年当時の森保一監督の下での起用法を振り返った。

「マエダがカタールW杯の初戦で日本の先発に抜擢された時、スコティッシュ・フットボール界には困惑が広がった。彼は所属クラブでの日本人内でさえ、フロントマンの第一候補でなかったのだから。その栄誉は当然のごとくフルハシに譲っていた。しかし、モリヤスは違った見方をしており、フルハシをカタールW杯のメンバーから外した。

　率直に言えば、当時マエダはエリートフィニッシャーではなく、世界的な主要大会で先発するようなセントラルストライカーでもなかった。時代は変わった」
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　今季のチャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン後には、相手選手の間で前田の走力が大きな話題になったという。同紙は「とりわけ印象的だった」エピソードとして紹介している。

「ハリー・ケイン、ジャマル・ムシアラ、レロイ・ザネ、ヨズア・キミッヒらが、ヒートマップやランニングスタッツに感嘆しながら、マエダを黙らせる方法を練っていたと考えれば、彼のゲームにおける地位が分かる」

『Daily Mail』はそして、「このような高い評価と実績には、豊かな報酬が約束されている」と説明。ゴールを決めれば決めるほど、注目が集まる去就にも触れている。

「マエダは2027年まで契約を結んでいるが、より長い契約と条件の改善に向けて動き始めている。ロジャーズ監督も『１ペニー残らず稼いでいるし、もっともらう価値がある』と認めている。もちろん、セルティックはどんな選手に対しても巨額の入札に応じる可能性があり、マエダでまとまった利益を得ることは、ここ数シーズンの移籍ビジネスに続くものだ」

　日本が誇る爆撃機は今夏、セルティックにまとまった額の移籍金を残し、ステップアップを果たすのか。英紙も鋭い視線を送っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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