守備のタスクを免除される特権的な存在
1960~70年代にセリエAで活躍したジャンニ・リベラ。(C)Alberto LINGRIA
ディエゴ・マラドーナ、ロベルト・バッジョ、ジネディーヌ・ジダン、フランチェスコ・トッティ、アレッサンドロ・デル・ピエロ……。華麗な技でイタリアの観客を魅了しつづけてきたファンタジスタたちだ。とりわけセリエAが最も華やかだった1980年代~2000年代前半には、そうした一流のファンタジスタがひしめき合っていた。
では、彼らがプレーする以前にセリエAで活躍したファンタジスタ——いわばファンタジスタの始祖と言える選手はだれか。現地在住のジャーナリストが解説する。
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では、彼らがプレーする以前にセリエAで活躍したファンタジスタ——いわばファンタジスタの始祖と言える選手はだれか。現地在住のジャーナリストが解説する。
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ファンタジスタの「始祖」と呼べるのは、1960 ~70年代にかけてミランで活躍し、69年にはイタリア出身選手として初のバロンドール受賞者となったジャンニ・リベラだろう(編集部・注/ユベントスなどで活躍し、61年にバロンドールを受賞したオマール・シボリもイタリア国籍を有していたが、出身はアルゼンチン)。
敵陣中央で自らにボールを集め、華麗なドリブルやアイデア溢れるスルーパスで決定機を演出する10番(=司令塔)であり、それゆえに守備のタスクを免除される特権的な存在でもあった。
熱狂的な崇拝者を集めた一方で、線が細く、ダイナミズムや闘争心に欠けるプレーから、一部の評論家に「軟弱者」呼ばわりされた。賛否両論分かれるタレントだったことは、のちのバッジョとの共通点でもある。
文●片野道郎(ジャーナリスト/翻訳家)
※ワールドサッカーダイジェスト2月6日号の記事を加筆・修正
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敵陣中央で自らにボールを集め、華麗なドリブルやアイデア溢れるスルーパスで決定機を演出する10番(=司令塔)であり、それゆえに守備のタスクを免除される特権的な存在でもあった。
熱狂的な崇拝者を集めた一方で、線が細く、ダイナミズムや闘争心に欠けるプレーから、一部の評論家に「軟弱者」呼ばわりされた。賛否両論分かれるタレントだったことは、のちのバッジョとの共通点でもある。
文●片野道郎(ジャーナリスト/翻訳家)
※ワールドサッカーダイジェスト2月6日号の記事を加筆・修正
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