【EURO2016】出揃った8強。英ブックメーカーのオッズを参考に優勝国を予想してみた

2016年06月29日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

オッズでは開催国フランスが一番人気だが…

ポグバ(左上)、エジル(右上)、C・ロナウド(左下)、ブッフォン(右下) (C)Getty Images

 イタリアが前回王者スペインを下し、さらに小国アイスランドがイングランド相手に番狂わせを起こして、ついにEURO2016のベスト8が出揃った。
 
 では、ここからヨーロッパの頂点へと上り詰める国はどこなのか? 予想してみよう。
 
 参考までに、英ブックメーカー『ウィリアムヒル』のオッズはこうだ(日本時間の6月28日現在)。
 
・フランス:3.75倍
・ドイツ:4.00倍
・ベルギー:5.00倍
・イタリア:6.50倍
・ポルトガル:7.00倍
・ポーランド:17.00倍
・ウェールズ:26.00倍
・アイスランド:34.00倍
 
 イングランドを倒して勢いに乗るアイスランドだが、次の相手は開催国フランス。仮にその壁を越えたとしても、準決勝で待ち受けるのはドイツ対イタリアの勝者だ。さすがにアップセット3連発でファイナルに辿り着くのは厳しいだろう。
 
 ともに決勝トーナメント1回戦を"完璧な内容"で勝利したドイツとイタリアによる準々決勝は、非常に拮抗したレベルの高いゲームになりそうで、予想はとてつもなく難しい。ただ、どちらが勝ち上がったとしても、フィジカル、メンタルともにここで相当な疲弊を強いられるに違いない。
 
 そう考えれば、やはりこちらのブロックからファイナルへと進むのは、アイルランド、アイスランドと比較的軽めの相手と"スパーリング"をこなしてきた(こなす)開催国フランスか。イングランドの例があるだけに、警戒心を持って臨むであろう次のアイスランド戦で、彼らと同じ轍を踏むことはないと見る。

 盤石とは言い難い内容ながらも、ここまで終了間際のゴールや逆転勝利など劇的な展開が多く、いかにも短期決戦で勢いづきそうな勝ち上がり方。地元サポーターの応援も、最後に背中をひと押ししてくれるはずだ。
 
 いわゆる大国不在の反対側のブロックだが、今大会最大のスター、C・ロナウドを擁するポルトガルは厳しいかもしれない。唯一グループステージ3位でベスト8に駒を進めたが、それが仇となって決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦は中2日のハードスケジュールを強いられた挙句、延長の120分間を戦い、疲労度は相当なはずだ。
 
 対するポーランドもラウンド・オブ16のスイス戦は延長PKでの決着で、主砲レバンドフスキはここまでノーゴールと沈黙を続けたままだ。自慢の堅守でポルトガルを退けたとしても、その先までは想像しにくい。

 ベイル、アザールと、ともにエースが元気なウェールズとベルギーの準々決勝は、試合を重ねるごとにじわじわと調子を上げているベルギーが優位と見る。初戦のイタリア戦こそ0-2で敗れたが、その後は3戦連続無失点。アザール、デ・ブルイネ、ルカクと前線のタレントも充実している。
 
 よってファイナルのカードは、フランス対ベルギー。
 
『ウィリアムヒル』によるファイナルチーム予想でも、フランス対ベルギーが4.00倍でトップに推されている。

 ちなみに以下は、フランス対ポルトガルの5.00倍、ドイツ対ベルギーの6.00倍、ドイツ対ポルトガルの6.50倍と続く。
 
 では、優勝は――。『ウィリアムヒル』のオッズに反して、ベルギーの初優勝を予想するのはそれほど無謀な賭けではないと思うが、果たして。
 
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