「対戦相手が強すぎるんだ…」崖っぷちに立つ中国代表の指揮官が“アジア列強国”への本音を吐露!「無得点のアジア杯から進化を遂げた」【W杯予選】

2025年03月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

日本、サウジ、豪州に3連敗で最下位から抜け出せず

期待のセルジーニョ(写真)は後半頭から登場。中国の攻撃を活性化させたが、最後まで1点は遠かった。(C)Getty Images

 現地3月25日、北中米ワールドカップ・アジア3次予選第8戦で中国代表はオーストラリア代表と対戦し、0対2で敗れ去った。
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 中国国内における代表戦で過去最多となる7万588の大観衆を集めた杭州奥体博覧城。グループC2位の相手に序盤から果敢に仕掛けたが逆に2失点を喫し、後半はさらに攻勢を強めたもののゴールが奪えず、3連敗を喫した。2勝6敗で最下位は変わらず、2位オーストラリアとの差は7ポイントに拡大。残り2試合で2位以内(自動での本大会行き)に食い込む可能性が消滅した。

 試合後の記者会見に臨んだブランコ・イバンコビッチ監督はあくまでポジティブな見解を示し、3次予選の最終目標が「ベスト4」である点を強調した。

 この日代表デビューした18歳のFW王裕東やブラジルからの帰化選手であるMFセルジーニョのパフォーマンスに触れ、「2選手とも素晴らしいスタートを切ってくれた。チームを成長させてくれる、今後が楽しみな人材だ」と称賛。そのうえで「誰も見たくない結果となったが、これもサッカーの一部。選手たちは全力を尽くしたし、後半は我々が圧倒していた。データを見ても明らかだろう」と主張した。

 ここまで2勝6敗と窮地に立つ。厳しい現状については「対戦相手が強すぎると言わざるを得ない」ときっぱり。「日本は全員が欧州でプレーしており、オーストラリアも半数がそうだ。インドネシアも欧州でプレーする帰化選手たちで固められている。ずっとアジアのトップチームと対峙してきた。それでもホームの日本戦、アウェーのサウジ戦と韓国戦(韓国戦は2次予選)の内容にはとても満足しているんだ」と話した。

 71歳の智将は攻撃面での成果を口にする。「監督に就任して一年、15人もの新しい代表選手を起用してきた。明らかなのは攻撃面における進化だと思う。もちろん結果には満足していないが、確実にレベルアップを果たしているという自負がある」と言い切り、「一年前のアジアカップで中国は3戦全敗でノーゴールだった。あの過酷な状況からはずいぶんと改善されたはずだ」と胸を張った。
 
 見据えるのは4位以内に食い込んでの4次予選進出だ。「目標は変わっていないし、実際に残り2試合に勝利すれば十分にチャンスはある。6月シリーズで良い結果を残して、次に進みたいと思う」と意気込んだ。

 グループCは日本が勝点20で首位。2位は中国を下したオーストラリアが勝点13で自動出場ポジションを維持し、3位には勝点10のサウジがつける。この日インドネシアがバーレーンを下して勝点を9に伸ばして4位を堅持。5位バーレーンと6位中国はともに勝点6だが、得失点で5ポイントの差があり、中国が最下位に沈んでいる。

 中国は6月の2連戦で、直接的なライバルであるインドネシア、バーレーンと戦う。指揮官が話す通り、2連勝を飾れば「ベスト4」は現実味を帯びてくるだろう。ちなみにインドネシアは日本と、バーレーンはサウジとそれぞれもう1試合を消化する。グループCのバトルは、まだまだ予断を許さない状況だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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