どうしてもチラつく“「ショック」のひと言では片付けられない悪夢”。チーム好調→W杯優勝宣言の流れが当時と酷似している【日本代表】

2025年03月25日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

プライドは木っ端微塵に

ブラジルW杯は日本にとって悪夢の大会だった。(C)Getty Images

 2014年当時、本田圭佑、長友佑都、香川真司、長谷部誠らを擁して"史上最強"と謳われた日本代表だが、ブラジル・ワールドカップでグループリーグ敗退(コートジボワールに1-2、ギリシャに0-0、コロンビアに1-4)。「ショック」のひと言では片付けられない悪夢だった。

 ザックジャパンがベルギーやオランダと親善試合で好勝負を演じる中、それぞれのクラブで自信を得た選手たちが「W杯優勝宣言」をして臨んだワールドカップで、1勝もできずに敗退の憂き目に遭ったのだ。これにより、選手たちのプライドは木っ端微塵に打ち砕かれたに違いない。

 北中米ワールドカップのアジア最終予選を戦う日本代表を見ていると、どうしても"14年ブラジル・ワールドカップの悪夢"がチラつく。チームが最終予選で好調→堂安律が改めて「W杯優勝宣言」という流れが、ザックジャパン当時の流れと酷似しているからだ。

 同じ失敗を繰り返さないうえでチームのキーマンになりそうなのが長友だ。14年ワールドカップに出場している38歳のベテランは「今日(3月24日、何人かの選手(堂安律、南野拓実、菅原由勢、板倉滉)とお茶をした時にちょうどその話が出ました」と当時の経験を伝えている。

「(ブラジル・ワールドカップは)自信が過信と気付かされた大会でした。このチームがこのまま上手く行き過ぎるのは良くないなと。負けは許されないかもしれないけど、負けて学ぶこともあるので。とにかく足を掬われてはダメだと」

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 また3月23日に激励に訪れた元日本代表監督の岡田武史氏も次のメッセージでチームを引き締めている。

「後にも先にも、ここまで順調にワールドカップの出場権を勝ち獲れることはなかなかない。(予選で)順調な時、(日本は)ワールドカップ本大会で結果を残せていない。良い時は戦術などに目が行きがちだが、勝つメンタリティを大事にしてほしい」

 長友や岡田氏の言葉をどう受け止めるか。過去の失敗がチームを強くするはずで、来年のワールドカップで同じ轍を踏まないと信じているが。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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