上手い選手だけを集めても
最終予選で出番がない長友もチームへの貢献度は低くない。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
北中米ワールドカップのアジア最終予選。7試合を終えて6勝1分けの日本代表はグループCで2位以内を確定させて史上最速で8大会連続のワールドカップ出場を決めた。ここまでの戦いぶりから判断すると、コアメンバーの14名程度(三笘薫、久保建英、遠藤航、板倉滉など)は余程のアクシデントがない限り本大会にも登録されるだろう。
気になるのは、今回のW杯最終予選で招集されながらもここまで全てベンチ外の長友佑都が本大会にエントリーされるかどうかだ。直近のバーレーン戦はコンディション不良だったので致し方ないが、その前の6試合は体調が整っていてもベンチにさえ入れなかった。そうした背景があるので、「長友は必要か」という議論が浮上するのは当然と言えば当然だ。
森保一監督は今予選で基本的に27名を招集している。ただ、本大会の登録メンバーはカタール・ワールドカップを参考にすれば26名で、仮に北中米ワールドカップのそれも26名なら過酷なサバイバルになるのは必至だ。果たして、そこで長友は生き残れるのか。
個人的な結論を述べれば、長友は選ばれる。過去、日本がワールドカップでグループリーグを突破した大会には必ず縁の下の力持ちがいた。例えば2002年大会は中山雅史と秋田豊、2010年大会は川口能活、2018年大会は槙野智章、2022年大会は川島永嗣というように(あくまで個人的な視点での選出だ)。
【画像】日本代表のバーレーン戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介! 2選手に7点台の高評価。MOMは1G1Aの20番
気になるのは、今回のW杯最終予選で招集されながらもここまで全てベンチ外の長友佑都が本大会にエントリーされるかどうかだ。直近のバーレーン戦はコンディション不良だったので致し方ないが、その前の6試合は体調が整っていてもベンチにさえ入れなかった。そうした背景があるので、「長友は必要か」という議論が浮上するのは当然と言えば当然だ。
森保一監督は今予選で基本的に27名を招集している。ただ、本大会の登録メンバーはカタール・ワールドカップを参考にすれば26名で、仮に北中米ワールドカップのそれも26名なら過酷なサバイバルになるのは必至だ。果たして、そこで長友は生き残れるのか。
個人的な結論を述べれば、長友は選ばれる。過去、日本がワールドカップでグループリーグを突破した大会には必ず縁の下の力持ちがいた。例えば2002年大会は中山雅史と秋田豊、2010年大会は川口能活、2018年大会は槙野智章、2022年大会は川島永嗣というように(あくまで個人的な視点での選出だ)。
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上手い選手だけを集めてもチームが強くなるわけではない。特にワールドカップのような短期決戦では、スタメン、交代要員、明らかな控え、ベンチ外と序列がはっきりする傾向にある。そうしたなかでチーム一丸となって戦わないといけないのだ。その意味で、ピッチ外でも選手たちに多大な影響を与える長友はむしろ不可欠な存在である。
コーチとして帯同させればいいではないかとの声も耳にするが、選手とコーチはそもそも立場が違う。「W杯優勝宣言」をした野心溢れるプレーヤーたちの中に、同じ選手として酸いも甘いも噛み分けた長友がいるから意味があるのだ。
2024年のアジアカップで上手くいかなかった日本代表がワールドカップ最終予選になった途端、まるで別のチームのように躍動した。それについて長友は「(要因は)僕でしょ」と言っていた。長友は今の日本代表で自分が何をすべきかを熟知している。とても心強い存在なのだ。
ピッチで活躍するだけが選手の使命ではない。ピッチ外の貢献も含めてチームを勝たせることができるプレーヤーこそ超一流と呼べる。長友はきっと、本大会のメンバーにも選ばれる。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【記事】「日本がこれをするのか?」「アジア初の挑戦だ」森保ジャパンのW杯"ポット1狙い"に韓国メディアが驚き!「壮大な夢を抱いている」
【記事】「あれは反省してます」1G1Aの久保建英が報道陣を爆笑させた一言「気にしてたらね、サッカーやってられないんで」
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2024年のアジアカップで上手くいかなかった日本代表がワールドカップ最終予選になった途端、まるで別のチームのように躍動した。それについて長友は「(要因は)僕でしょ」と言っていた。長友は今の日本代表で自分が何をすべきかを熟知している。とても心強い存在なのだ。
ピッチで活躍するだけが選手の使命ではない。ピッチ外の貢献も含めてチームを勝たせることができるプレーヤーこそ超一流と呼べる。長友はきっと、本大会のメンバーにも選ばれる。
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