【EURO】ベイルやW・カルバリョ、ボヌッチもやっている!? 勝利の方程式は「クライオセラピー+インスタグラム」

2016年06月26日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ウェールズとポルトガルはベスト8に進出。

デ・ロッシ(左)らとクライオセラピーをする写真を公開したボヌッチ(右)。守備の要としてスペイン攻撃陣を抑えられるか。(C)Getty Images

 EURO2016に"勝利の方程式"が存在する?

 超低温冷却療法クライオセラピーの施術中や施術前の写真をソーシャルメディアにアップロードすると、結果がついてくるのではないか。偶然か、必然か、そんな相関関係が浮かび上がってきたのだ。

 クライオセラピーとは、いわゆるアイスバスの進化版だ。文字通り「氷の風呂」を意味するアイスバスには、次のような効果が見込めるという。氷の風呂に浸かると、血管が急激に収縮する。氷の風呂から出ると、血管は急速に元に戻ろうとする。その際に血流が促進されて、筋肉の疲労回復をもたらす。痛みも緩和する。

 クライオセラピーは、そうした回復効果を高める特殊な医療機器を使った療法で、全身冷却セラピー中の温度はマイナス150~170度の超低温となる。

 クライオセラピー施術中の写真をインスタグラムにアップロードして話題を集めたのは、フォロワーが1850万人のガレス・ベイルだ。SF映画に出てきそうな医療機器――ドラム缶の風呂のようでもあるが――に浸かっている写真をアップロードしたのは6月19日。するとベイルを擁するウェールズ代表は翌日のロシア戦で快勝を収め、大会初出場ながらグループステージを首位で突破してみせた。決勝トーナメント1回戦でも北アイルランドを破り、ベスト8に駒を進めている。

 ポルトガル代表MFのウィリアム・カルバリョは、クライオセラピー施術前の写真を同じインスタグラムにアップロードした。身に着けているのはアンダーウェア、手先と足先を保護するグローブとソックス、医療用のマスクと帽子だけで、上半身と下肢は肌を露出している。チームメイトのジョアン・マリオ、アンドレ・ゴメス、ヴィエイリーニャと4人で写った、施術前の写真をアップロードしたのは6月23日。ポルトガル代表は2日後の6月25日、延長戦にもつれこんだクロアチアとの激闘を制してベスト8進出を決めている。

 イタリア代表DFのレオナルド・ボヌッチがやはりインスタグラムを使って、クライオセラピー施術前後の写真を公開したのは6月14日。写真はバストアップで、一緒に写っているダニエレ・デ・ロッシとジョルジョ・キエッリーニも、裸の上半身は筋肉ムキムキだ。ボヌッチを含めた3選手は3日後のスウェーデン戦にいずれも先発。イタリア代表は戦前の下馬評を覆し、無傷の2連勝で決勝トーナメント進出を決めたのだ。
 
 6月27日(現地時間)に、イタリアが決勝トーナメント1回戦で対戦するのは、大会3連覇を目指す強敵のスペイン。早くも訪れたこの大一番を前にして、ボヌッチは改めてクライオセラピー施術前後の写真をアップロードしておいたほうがいいかもしれない。ちなみに決勝トーナメント1回戦のベイルとW・カルバリョは、とくに後者がMVP級の活躍を見せている。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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