「乾選手の負荷が大きい」チームの課題に言及する松崎快は、清水2本目の攻撃の柱になれるか「僕が解決できる部分もある」

2025年03月16日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

「僕が結果を残せばチームが勝つ確率も上がる」

開幕から良好なコンディションを維持する松崎。果敢な仕掛けが魅力のサイドアタッカーだ。(C)SOCCER DIGEST

 近年、清水の攻撃の中心には、いつも乾貴士がいた。

 清水へ加入した2022年夏は、4-4-2の左サイドハーフで持ち味を発揮。主戦場を4-2-3-1のトップ下へと移した23年にはJ2で10ゴール・10アシストと、チームの"キング"として君臨した。

 昨季はJ2で5ゴール・7アシストと結果を残して清水のリーグ制覇、J1昇格に寄与。36歳となった今季も開幕から6試合連続で先発出場と、衰えを感じさせない。

 乾のテクニックが清水の大きな武器となっているのは疑いようのない事実だ。ただ、この33番のパフォーマンスが全体の攻撃の出来を大きく左右するのも、また事実。仮に乾が何らかのアクシデントで離脱した際や、相手に徹底的なマークを受けた時、チームがどのように対応するのか、いまいち見えない点は大きな課題と言えるだろう。
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 チームの中にも、同じように課題を感じている選手がいる。

「このチームでは乾選手の負荷が大きい。そこを全体でもう少し減らしてあげたいと思っています。仮に乾選手が止められて、その次の手がなければ、敗れたうえで内容も伴わなかった5節のガンバ戦(●0-1)のようになってしまいます」

 こう語るのは、右サイドハーフでプレーする松崎快だ。トップ下の隣で戦う機会の多い19番は、乾が頼られすぎている現状に危機感を覚えているようだ。

「僕が結果を残せばチームが勝つ確率も上がるはずだし、乾選手の負担軽減に関しても、僕が解決できる部分もあると思う。加えてチームとしての設定の仕方も考えていかなければいけないかなと」

 松崎は今季初出場の2節・新潟戦(〇2-0)で得点し、3節の広島戦(△1-1)でも自身の仕掛けからPKを奪取。3試合ぶりの出場となった6節の京都戦(●2-1)では得点関与こそなかったものの、ビルドアップをサポートしながらドリブルで変化をつけた。個人としては好調をキープしている。

 本人が意気込む通り、松崎は乾の負荷を軽減できるか。清水の攻撃の柱が1本から2本になれば、J1昇格初年度での上位進出も見えてくるかもしれない。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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