「あれだけハードワークしてくれたら助かる」堂安律が称賛した選手は?“天敵”との対戦に「常に怖さを持ちながら…」【現地発】

2025年03月15日 中野吉之伴

「勝点1は妥当な結果」

ライプツィヒ戦についてコメントした堂安。(C)Getty Images

 ブンデスリーガ25節、日本代表MF堂安律がプレーするフライブルクがホームにRBライプツィヒを迎えた試合は、スコアレスドローに終わった。

 この試合まで5試合連続無失点と守備組織がうまく機能していたフライブルク。ただ、ライプツィヒは調子を落としているものの、2019年10月26日以来勝ちがない"天敵"だ。

「チームとして相性の悪さや苦手意識のようなものがあるのか?」という質問に対し、堂安は少し考えた後、次のように答えている。

「カウンターに強いチームなので。一見僕たちがオフェンスをやっている間も、『あれ、相手軽いな。ぬるいな』とか思うんですけど、一本のミスを彼らは待ってる。シャビ(・シモンズ)とかオペンダ、シェシュコがクオリティを出してくるので、攻撃してる間も、常に怖さを持ちながら攻撃してる感覚はあります」

 ボール保持の時間が長くなってくると自分達の調子の良さを実感し、予定していた以上に攻撃的になってしまうことがある。不用意に持ち場を離れた瞬間、少しのパスミスやクリアボール回収を起点に一気にゴールへ強襲してくる鋭さがライプツィヒにはある。実際にこの試合でも何度か怖いシーンがあった。

 そんなライプツィヒ相手にフライブルクは90分を通して多くの時間帯でゲームをコントロールできていたというのが大きな収穫となるだろう。勝ち星を積み重ねながらもチームパフォーマンスに満足していなかった堂安も、「今日は内容的にすごくよかったんでは?」との問いかけに、素直に「そうですね」と答えてから、試合を振り返ってくれた。

「ビックチャンスというのは正直作れてなかったですけど、90分通してコントロールできたと思いますし、中盤の選手2人が今日はよかった。あれだけハードワークして、セカンドボール拾ってくれたら、僕たちは助かります。前線の選手の守備のハードワークもよかった。彼らを起用した監督の理由や意図はそうだと思う」

【画像】バーレーン&サウジとのW杯アジア最終予選ホーム2連戦に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介!
 堂安が褒めるように、2トップに起用されたジュニオール・アダムとルーカス・ヘーラーの二人は守備時に中盤まで何度も下がって相手ビルドアップを阻止。中盤センターのマキシミリアン・エッゲシュタインとパトリック・オスターハーゲは広範な動きで危険なスペースを埋め、鋭い競り合いで次々にマイボールにしていた。

「ゴール前のクオリティさえ出せれば、勝ちに値したと思いますけど。勝点1というのは妥当な結果だと思いますね」

 チャンスがなかったわけではない。堂安の左足クロスからヘーラーがフリーでヘディングに持ち込んだり、左SBクリスティアン・ギュンターの折り返しを堂安が左足ダイレクトで合わせたシーンもあった。どれか一つ決めていればと思わずにはいられないが、ライプツィヒにもチャンスがあったことを考えると、欲張りすぎるわけにもいかない。

 それに結果的にスコアレスドローに終わったものの、いい内容での引き分けだけに選手の表情はみな明るい。6位ライプツィヒに追い抜かれることなく5位の座を死守したことを考えると悪い結果ではないのだ。

 次節では佐野海舟を擁するマインツと対戦する。6試合連続無失点を記録しているフライブルクと4連勝中のマインツ。好調チーム同士の激突だけに、熾烈な試合が予想される。

取材・文●中野吉之伴

【記事】[日本代表]なぜ佐野海舟らを招集せず、故障明けの守田英正を選出したのか。森保監督にずばり質問「佐野を含めて…」

【記事】「日本がこれをするのか?」「アジア初の挑戦だ」森保ジャパンのW杯"ポット1狙い"に韓国メディアが驚き!「壮大な夢を抱いている」

【画像】絶世の美女がずらり!C・ロナウドの"元恋人&パートナー"たちを年代順に一挙公開!
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事