「狂気ですべてを台無しにした」EL敗退のローマ、11分で一発レッドの重鎮DFを伊紙が痛烈批判!指揮官も嘆き「大きな過ちを犯した」 本人は謝罪「ひどいミスでみんなを失望させた」

2025年03月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「あのレッドがなければ、すべてが違っていたかもしれない」

11分でピッチを去ったフンメルス。(C)Getty Images

 ベテランの軽率な行為が、チームを敗退に追いやるかたちとなった。

 ローマは3月13日、ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16第2レグでアスレティック・ビルバオと対戦し、敵地で1-3と敗れた。2試合合計3-4でベスト8進出を逃している。

 ホームでの第1レグで2-1と勝利していたローマだが、この日は開始11分にCBのマッツ・フンメルスが一発退場。軽率な横パスをカットされ、スライディングタックルで相手を倒し、これが決定機阻止と判断され、レッドカードを提示された。

 立ち上がりで数的不利に陥ったローマは、ビルバオの猛攻に耐えたものの、前半終了間際にニコ・ウィリアムスにゴールを献上。後半に追加点を許して合計スコアで逆転されると、さらにもう1点を奪われる。最後まで粘り、PKで1点を返したものの、及ばずに敗退となった。

 退場がポイントとなったことは疑いない。『Gazzetta dello Sport』紙によると、ジャンルカ・マンチーニは「僕がフンメルスの近くにいた。挽回の余地があった。決定機阻止とは思わない」と話している。
【動画】ローマの重鎮DFがまさかのミス→痛恨の一発レッド
 だが、クラウディオ・ラニエリ監督は「退場だったのは明確だと思う。彼は大きな過ちを犯した。ひとつのエピソードですべてが変わる」と認めた。

 そのうえで、指揮官は「我々はチーム。良いことも悪いことも26人でするんだ。何かうまくいかないことがあるなら、それは自分たちで話し合う」と述べている。

 いずれにしても、フンメルスがブンデスリーガやワールドカップで優勝を果たしてきた経験豊富なベテランであるのは確かだ。それだけに、イタリア・メディアは36歳のプレーを厳しく批判した。

『Gazzetta dello Sport』紙は、「ローマのELでの冒険はここで終わった。アスレティック・ビルバオによって、だが何よりもマッツ・フンメルスの狂気によって、1-3と敗れたのだ」と報じている。

「フンメルスはわずか11分で退場となり、すべてを台無しにした。ローマの試合プランを完全に変えてしまった。ローマは保とうとしたが、最後は素晴らしいニコ・ウィリアムスとユーリ・ベルチチェに屈しなければいけなかった」

「ローマの道のりはここで終わる。だが、あのレッドがなければ、すべてが違っていたかもしれない」
 

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