待望の戦列復帰。誰もが待っていた川崎の10番・大島僚太が見せたエレガントなパス【ACLE】

2025年03月13日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「崩れないようなリズムを」

上海申花戦で今季初出場を果たした大島。72分までプレーした。(C)SOCCER DIGEST

[ACLエリートラウンド16 第2戦]川崎 4-0 上海申花(トータルスコア:4-1)/3月12日/等々力陸上競技場

 ACLエリートでの中国・上海申花とのラウンド16。敵地での第1戦に敗れていた川崎は、ホームでの第2戦で4-0と快勝し、トータルスコア4-1で、4月25日からサウジアラビアで集中開催される準々決勝以降の戦いへとコマを進めた。

 この大事なゲームで満を持して先発で戦列復帰を果たしたのが、今季初めてメンバー入りした川崎が誇る10番の大島僚太である。

 4-2-3-1のシステムで河原創とダブルボランチを組んだ大島は、ボールに絡みながらチームをコントロール。さらに2-0で迎えた68分にはアウトサイドのパスで起点になり、伊藤達哉が挙げたチーム3点目も演出してみせた。その後に見せた大きなガッツポーズも印象的であった。
【動画】佐々木のゴール
 試合後、第一声で「勝って良かったです」と安堵の言葉を口にした大島は、3点目のシーンに関しては「(脇坂)泰斗がスルーしてくれたので上手くつながったかなと思いますし、良い距離にみんなが、割と(三浦)颯太も近くにいたと思いますが、距離のところが良かったのかなと思いました」と話す。

 今季から就任した長谷部茂利監督のスタイルについても「守備の規律など勉強しながら、本番で吸収しながらやっている感じです」と口にし、今後へ向けては冷静に意気込みを語った。
 
「ここから連戦だったり、日程のところを含めて移動もあるのでそこは崩れないようなリズムを自分で見つけたいです」

 アジア制覇はクラブの悲願であり、大島も多くの悔しい想いをしてきた。

「次から一発勝負。神経すり減る戦いになるんだろうなと思いますが、突破できてひとまず安心はします」

 これからの厳しい戦いには必ず大島の力が必要になる。そのためにも今は無理をせず一歩ずつ前に進むことが必要なのだろう。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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