横浜FCに電撃加入から5日で途中出場し、確かな存在感。再起を期す山田康太は攻撃のキーマンになれるか

2025年03月09日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

ビルドアップの中継役として機能

75分からピッチに立った山田。雪が降る悪天候のなかで奮闘した。写真:永島裕基

[J1第5節]横浜FC 0-2 町田/3月8日/ニッパツ三ツ沢球技場

 横浜FCは3月8日、J1第5節でFC町田ゼルビアとホームで対戦し、0-2で敗れた。

 51分の1失点目は、CB山﨑浩介が守備時に足を滑らせてクリアしきれず、その流れからゴールを割られた。86分の2失点目も、CBンドカ・ボニフェイスの横パスをカットされて、そのまま相手に持ち込まれて被弾。前半は町田に決定機を与えながらも、横浜FCは守備陣を中心に身体を張って無失点に抑えていただけに、自滅してしまったと言える。

 横浜FCとしては悔しい敗戦となったが、一方で確かな存在感を放ったのが山田康太だ。

 3月3日にガンバ大阪から横浜FCへの電撃移籍が発表されたなか、それから5日後の今節でベンチ入りし、75分にジョアン・パウロとの交代でシャドーに入ったアタッカーは、それまで停滞していたビルドアップの中継役として機能。得点には繋がらなかったものの、相手の最終ラインと中盤の間に上手くポジションを取ってボールを引き出し、攻撃を活性化させた。
【画像】降りしきる雪の中最後まで声援を送り続けた横浜FCサポーター!
 実際、四方田修平監督は山田を投入した理由を、「ボールに絡んで前進させて、ゴールに絡んでいくところを期待していた」と述べていたが、山田はチームが劣勢のなかで求められた役割を果たしていた印象だ。

 また、ボランチの小倉陽太が「康太君は間で受けるのがすごく上手で、相手のセンターバックに捕まらずに(空いた)スペースにいてくれるので、出し手も出しやすい」とコメントしたことからも、山田が入ったことでボールをスムーズに動かせるようになったのは確かだろう。

 今季の開幕時点ではG大阪でプレーしていた山田は、「不適切なSNSの使用による他者への迷惑行為」が発覚してチームを離脱し、その後、横浜FCに加入した経緯がある。もちろんプライベートでの行動は猛省しているはずだが、ピッチ上では持ち前の攻撃センスとテクニックを発揮できれば、横浜FCの攻撃のキーマンになれるだろう。再起を期す25歳のさらなる奮起に期待したい。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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