リオ五輪代表候補の室屋がJ3・盛岡戦でフル出場に意欲!! 南アフリカ戦に弾みをつけられるか

2016年06月26日 小田智史(サッカーダイジェスト)

盛岡戦はホーム初スタメンが濃厚。リオ五輪メンバー入りに向けても重要な一戦に。

14節の盛岡戦は、ホーム初スタメンの期待が懸かる。29日に控えるキリンチャレンジカップ2016(南アフリカ戦)に向けても重要な一戦だ。 (C)SOCCER DIGEST

 左第5中足骨骨折から実戦復帰したFC東京の室屋成が、6月26日のJ3・盛岡戦(味の素フィールド西が丘/17時キックオフ)でホーム初スタメンを飾る可能性が高くなった。
 
 6月12日のJ3・藤枝戦でJリーグデビューを果たすと、翌節のC大阪U-23戦では右SBでプロ入り後初のスタメン出場。出場時間も20分→61分と段階を踏んで伸ばしており、復帰3試合目となる盛岡戦では、初のフル出場を視野に入れてプレーすることになりそうだ。
 
「リハビリ期間中は(エアロ)バイクをこいだり、トレーニングをしていましたが、やっぱり実戦だと使う筋肉も違うので、正直、復帰戦は身体が重くて動けなかった部分はありました。でも、セレッソ戦では約60分の出場のなかで、自分が思っている以上に動けたので感触は良いです。今は(足の)痛みも恐さもまったくない。あとは、90分できるという自信さえあれば問題ありません」
 
 室屋は6月29日のキリンチャレンジカップ2016 南アフリカ戦に臨むU-23日本代表のメンバーに選ばれ、今年1月のリオ五輪アジア最終予選以来となる代表復帰を果たした。リオ五輪の最終メンバー入りを狙ううえで、「招集されなければ終わってしまう」と照準を絞っていた南アフリカ戦に間に合った形だ。
 
 しかし、手倉森誠監督は「怪我からの復帰組は、1試合やれるくらいのコンディションでないと困る。本大会は連戦なので、タフに戦い抜けるフィジカルとメンタルが備わっているか(確認したい)」と話しており、盛岡戦でのパフォーマンスが持つ意味は大きい。
 
「連戦で出られるような……という記事は見ましたが、それは当然だと思います。僕も体力に自信はあるので、あとはコンディションを合わせていければな、と。まずは週末のリーグ戦。一日でも早くJ1で出たい想いもあるので、次(盛岡戦)は90分行くつもりです。そして、(29日の)南アフリカ戦でしっかり切り替えてやりたいと考えています」
 
 目標とするリオ五輪行き、待望のJ1デビューに向けて、〝遅れてきたルーキー″が一気にギアを上げてきた。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事