「スペインの地で戦術と激しさに揉まれてきたアドバンテージはかなり大きい」バルセロナ育ちの19歳DFに鄭大世が熱視線「『次世代サッカー選手60人』に選ばれた唯一の日本人」

2025年03月04日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

3月2日にJ1デビュー

鄭大世が推す選手のひとりは? 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 元Jリーガーで解説者の鄭大世氏に訊いてみた。2025年3月に北中米ワールドカップのアジア最終予選を戦う日本代表に呼んでほしいニューカマーは誰か、と。すると、「すぐではありませんが」と断りつつ、候補のひとりに「セレッソ大阪の髙橋仁胡」を挙げてくれた。

 先のU-20アジアカップでも持ち前の推進力で攻守に貢献したDFは、3月2日のアルビレックス新潟戦でJ1リーグデビュー。右足クロスでハットンのゴールに関与するなど、いきなりインパクトを残している。

 そんな髙橋について、鄭大世氏はまず「帰国子女で、何より"仁胡"という名前が良い。ニコ・ウィリアムスみたいで(笑)」と言った。
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 鄭大世が髙橋を推す理由。そのひとつは「スペインで揉まれた」点にある。

「久保建英選手のようにバルセロナで育ったのは大きいです。(2022年英紙『ガーディアン』選定の)『世界の次世代サッカー選手60人』に選ばれた唯一の日本人で、そうしたバックボーンを踏まえると、日本代表に食い込んでくる選手かなと。

幼い頃からスペインの地で"戦術と激しさ"に揉まれてきたアドバンテージはかなり大きい。岡崎(慎司)、大久保(嘉人)、乾(貴士)選手、家長(昭博)選手に話を聴いてもスペインは特殊です」

 なぜ特殊なのか。

「ブンデスリーガ(ドイツ)はガムシャラにボールを追ったら評価される傾向がある一方で、ラ・リーガ(スペイン)だとひとりで行ったらそれで空いたスペースを相手に使われてしまう。それぐらいスペインの戦術は緻密なんです」

 "スペインのDNA"が備わっている19歳の髙橋。近い将来、A代表に招集される可能性は十分だ。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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