"日本代表の元10番”がJ開幕4試合で出場時間がわずか9分。このまま下降線を辿ってしまうのか

2025年03月03日 サッカーダイジェストTV編集部

スランプの闇に飲み込まれないことを…

柏戦で出番がなかった中島。(C)SOCCER DIGEST

 2025年3月2日に埼玉スタジアム2002で開催された浦和レッズと柏レイソルの一戦。試合前にメンバー表を確認して気になったのは、"浦和の10番"である。

 控えメンバー欄にある「中島翔哉」の名前を見て、「今日はいつ、どこで起用されるかな」と勝手ながら思った。

 昨季は4月中旬あたりから1か月ほど切れのある動きを披露したが、継続性に欠けて徐々にトーンダウン。リーグ戦でわずか1ゴールと不本意な成績に終わった。迎えた今季はヴィッセル神戸との開幕戦から試合メンバーに入るものの、ここまでの3試合で出番は3節の湘南ベルマーレ戦のみ。しかも出場時間は9分だった。

 スランプを引きずったままなのか、そんな推測もしながら柏戦を記者席から観ていたが、結局、この日、中島がピッチに投入されることはなかった。試合中、サイドラインで笑みを浮かべる彼の姿が寂しく感じられた。
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 かつて森保ジャパンで10番を任されたほどの実力者である。才能は間違いなくピカイチのテクニシャンがなぜ輝けなくなったのか。

 正直、試合後の囲み取材で本人に直撃したかったが、チームが負けたあとに聴くべき内容ではない。案の定、ミックスゾーンに来た中島は足早にその場から立ち去ろうとしていた。

 開幕4試合で出場時間はわずか9分。このまま下降線を辿るのか。スランプの闇に飲み込まれないことを切に願う。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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