記者団の爆笑を誘った”ベルギー人主審の思いがけない返答”。「僕的にはファウルだった」プレーを流された原川力がレフェリーに説明を求めると…

2025年03月03日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「あまり話さない審判の方もいますけど」

浦和対柏戦で主審を務めたフェルボーメン氏。(C)SOCCER DIGEST

 2025年3月2日、柏レイソルが浦和レッズを2-0で下した一戦で興味深いシーンがあった。33分、柏の原川力がボールキープしたタイミングで相手に背後からガッツリと手で押さえ込まれたにも関わらず、ファウルを取られなかった場面である。

 記者席から見たかぎり明らかなファウルに映ったが、そうではないと判断されたのはアクチュアルプレーイングタイム(実際のプレー時間)の増加による影響なのか。そのあたりが気になったので、本人に「ファウルを取られなかった33分の事象を覚えていますか」と確認すると、次のように返された。

「ああ、覚えています。僕的にはファウルだと思いました」

 だから、原川はプレーを流された後、ベルギー人主審のネイサン・フェルボーメン氏に説明を求めている。すると、思いがけない返答をもらった。

「審判の方と話したら、あの、なんていうか、『君は強いから大丈夫だ』と言われて(笑)」
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 そう言って記者団の爆笑を誘った原川は「でも、会話できる審判だったので」とポジティブな反応を示した。

「あまり話さない審判の方もいますけど、今日は話してくれましたから。こうだから、こうしたよ、と。だから問題だと思わないし、話してくれたら僕たちも基準を理解できるので。(あのジャッジについては)問題ありません」

 サッカーというスポーツは選手とレフェリーの信頼関係で成り立っている。原川のコメントからその事実を改めて認識できた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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