京都サンガF.C.は３月１日、J１第４節で川崎フロンターレとUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで対戦し、１－０で勝利。この試合の交代カードの切り方について、曺貴裁監督が言及した。

　京都はリードして迎えた72分に、奥川雅也に代わって平賀大空を投入。２試合連続の途中出場となった19歳は、相手の攻勢を受ける展開のなかで、身体を張ったシュートブロックなど、気持ちの入ったプレーを見せた。

　しかし、終了間際の90＋１分に、松田天馬と代わって途中交代に。ピッチを出る際、平賀は悔しそうな表情を浮かべていた。

　この采配を振り返った指揮官は「交代したのは戦術的な理由で代えただけ」と強調。そして、こう続けた。
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「彼の将来性を蝕むことに繋がると思っていたら、もちろん代えませんでしたけど、別にあえてやっているわけじゃないですけど、戦術的な交代にしろ、長い人生どこかで経験することが、それは彼にとって将来、経験になりますし、彼が悪くて代えたわけではないです。

　そういうふうに言うと、言い訳のように聞こえるかもしれないですけど、本当に今代えないといけないのが大空だったんです」

　また選手の精神面にも理解を示し、「途中で出て、途中で代るのは選手として屈辱的なことなのは僕も選手だったので分かります」としつつ、「けど、そこを越えたものを指導しなければいけない。大空に謝罪して、大空は納得するわけでもないと思う。僕は監督としての責任の中で交代を実施して、その後、彼がどう変わるか、彼とコミュニケーションをとりながら、どうしていくかというところに期待しております」と語った。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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