横浜F・マリノスは２月26日、J１第３節で横浜FCと本拠地の日産スタジアムで対戦。最後までゴールを奪えず、２年ぶりの横浜ダービーはスコアレスドローで終わった。

　同日には中国でU-20アジアカップの準決勝も行なわれ、日本はオーストラリアと対戦。０－２で敗れ、決勝進出を逃した。その日本を率いるのは、190センチ超えの長身が目を引く、船越優蔵監督である。

　船越監督は兵庫県出身の47歳で、選手時代はガンバ大阪やアルビレックス新潟など、様々なクラブでプレー。引退後はJFAアカデミーでも指導しており、マリノスのFW植中朝日は教え子の１人だ。

　めきめきと頭角を現し、昨夏にパリ五輪に出場した植中は、横浜FC戦後、オーストラリア戦は０－０で折り返したタイミングで取材に対応。恩師について「僕はJリーガー時代はそんなに知らないですけど、知っている人は『優蔵がアカデミーのサッカーやるなんて、ギャップがすごいな』と言っていました。でもああ見えて結構、真面目というか。ルールや、サッカーのところも私生活のところも厳しく言われていました」と語った。
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　さらに、「キレたらめっちゃ怖いですよ。俺もめっちゃキレられていました。ガチな関西弁で結構。でかいじゃないですか。圧がすごいですよ」と伝えた一方で、「基本、めちゃくちゃ面白いです。ふざけている時とか、ウケを狙ってくる時とか結構おもろいので、俺のツボにはめっちゃハマってました。やっぱ関西人なので」とも。こんな印象的なエピソードを披露した。

「なんか１回、しょうもないんですけど...ボール回しに船越さんが入って『俺がもし20本回されたら、お前ら全員にジュース買ってやるよ』みたいな感じのやつがあって、18本ぐらいまで行ったんですよ。そしたら本気になって、最後思いっきりスライディングしてきて。触ってないし、20本回ったのに『いやいやお前、すね毛に当たったわ！』みたいな。大人げなさすぎだろと思いました」

　直近ではキャンプの際に再会。「変わらなかった」ようだ。U-20日本代表はアジアカップ制覇こそ逃したものの、来年のワールドカップ出場権は手にしたなか、同じく船越チルドレンである植中も、大舞台で世界に轟く活躍を見せられるか。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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