今回も同様の“壁”に直面
ベスト4で姿を消したU-20日本代表。写真:佐藤博之
[U-20アジア杯・準決勝]日本 0-2 オーストラリア/2月26日/Baoan Sports Centre Stadium
2月26日、U-20アジアカップを戦っているU-20日本代表は準決勝でオーストラリアと対戦。U-20ワールドカップ出場を決めたイランとの準々決勝(1-1/4PK3)から先発8人を入れ替え、フレッシュな選手たちで決勝進出を目ざしたが、成す術なく0-2で敗れて大会から姿を消した。
日本はこの大会において、ベスト4が鬼門となっている。過去に何度も準決勝で敗れており、直近2大会もここで敗退。今回も同様の"壁"に直面した。
なぜ、準決勝が難しくなるのか。その理由は出場権が懸かった準々決勝に標準を合わせるため、どうしても次戦は疲弊して挑まなければならないからだ。
今大会の日本はグループDで戦ったため、スケジュール的に全ての試合を中2日で戦うことを余儀なくされた。加えて準々決勝のイラン戦は120分+PK戦の死闘。体力面とメンタルの消耗もあり、何人かの選手は怪我を抱えた状態でオーストラリア戦の起用が難しかった。コンディションを考えれば、主力組を休ませるのは自然な流れ。船越優蔵監督もこうした事情を踏まえた上で準々決勝後に"4強戦"の難しさを口にしており、メンバー構成に頭を悩ませたのは想像に容易い。敗退した直後の言葉からも苦悩が見て取れる。
「実際のところ、言えないこともあるのですが、いろんな事情があって使える選手も限られている中でベストなメンバーを選びました」
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2月26日、U-20アジアカップを戦っているU-20日本代表は準決勝でオーストラリアと対戦。U-20ワールドカップ出場を決めたイランとの準々決勝(1-1/4PK3)から先発8人を入れ替え、フレッシュな選手たちで決勝進出を目ざしたが、成す術なく0-2で敗れて大会から姿を消した。
日本はこの大会において、ベスト4が鬼門となっている。過去に何度も準決勝で敗れており、直近2大会もここで敗退。今回も同様の"壁"に直面した。
なぜ、準決勝が難しくなるのか。その理由は出場権が懸かった準々決勝に標準を合わせるため、どうしても次戦は疲弊して挑まなければならないからだ。
今大会の日本はグループDで戦ったため、スケジュール的に全ての試合を中2日で戦うことを余儀なくされた。加えて準々決勝のイラン戦は120分+PK戦の死闘。体力面とメンタルの消耗もあり、何人かの選手は怪我を抱えた状態でオーストラリア戦の起用が難しかった。コンディションを考えれば、主力組を休ませるのは自然な流れ。船越優蔵監督もこうした事情を踏まえた上で準々決勝後に"4強戦"の難しさを口にしており、メンバー構成に頭を悩ませたのは想像に容易い。敗退した直後の言葉からも苦悩が見て取れる。
「実際のところ、言えないこともあるのですが、いろんな事情があって使える選手も限られている中でベストなメンバーを選びました」
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だが選手たちは、たとえ出番が少なかったとしても、ピッチに立つ以上は全力で戦わなければならない。アジア王者という目標に向かい、前日練習からモチベーションは高かった。しかし、いざ試合が始まると、いつもより活気がない。キャプテンを務めるDF市原吏音(大宮)の欠場でピッチにリーダーがおらず、ゴール裏で撮影していたカメラマンに話を聞いても「言葉数が少なかった」という声があり、チームとして噛み合っていない印象が見て取れた。実際にスタートから出番を得たDF布施克真(日大藤沢)は言う。
「今まで出場経験が少なかった人たちがゲームに絡んで、もっと熱を持ってやるべきだった」
皮肉にも試合の流れが良くなったのも主力組を投入してから。57分にMF大関友翔とFW神田奏真(ともに川崎)を投入。66分にはDF梅木怜(今治)とDF髙橋仁胡(C大阪)をピッチに送り込み、チームは活性化された。そこが主力組とサブ組の差と言えるかもしれない。
だからこそ、出場機会が少なかった選手にはがむしゃらに、熱く戦ってほしかった。その姿勢がアジア王者につながり、W杯のメンバー入りに向けたアピールにもなる。少なくともオーストラリア戦のスタメン組に、ギラギラ感を持った者はほとんどいなかった。
9月にチリで開催されるU-20W杯まで約半年。23人のメンバーはオーストラリア戦をどのように受け止めるのか。11人だけでは勝ち上がれない。課題は明確になった。今の船越ジャパンに必要なのは選手層の底上げと、どんな状況でも熱く戦い、その熱量を周りに波及させられる選手の台頭だろう。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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「今まで出場経験が少なかった人たちがゲームに絡んで、もっと熱を持ってやるべきだった」
皮肉にも試合の流れが良くなったのも主力組を投入してから。57分にMF大関友翔とFW神田奏真(ともに川崎)を投入。66分にはDF梅木怜(今治)とDF髙橋仁胡(C大阪)をピッチに送り込み、チームは活性化された。そこが主力組とサブ組の差と言えるかもしれない。
だからこそ、出場機会が少なかった選手にはがむしゃらに、熱く戦ってほしかった。その姿勢がアジア王者につながり、W杯のメンバー入りに向けたアピールにもなる。少なくともオーストラリア戦のスタメン組に、ギラギラ感を持った者はほとんどいなかった。
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