試合後、記者陣の前に姿を現したFC町田ゼルビアのDF昌子源は、うつむきながら「クソッ」と一言。悔しさを噛みしめた。
 
　町田は２月26日、J１第３節で東京ヴェルディとホームで対戦。13分に先制点を献上し、その後はなかなか攻撃の糸口を見つけられず。終盤に猛攻を仕掛けたが、相手の気持ちの入った粘り強い守備を前に１点が遠く、０－１で敗戦。今季２敗目となった。
 
　キャプテンの昌子は、停滞した攻撃について、前にボールを蹴るのか、パスを繋いで押し上げるのかの意思統一ができていなかったとし、「そこのちぐはぐの時に、食われてショートカウンターでやられてしまった」と失点を悔やんだ。
【画像】ゲームを華やかに彩るJクラブ"チアリーダー"を一挙紹介！

「今季トライしていることがあるなかで、相手を見極める部分が僕らは下手。相手は戦う姿勢を今日、全面的に出してきたなかで、そこで僕らが先手を取られてしまった。非常にもったいなかった」

　開幕節のサンフレッチェ広島戦に続いてホームで連敗。32歳のDFは、スタンドのサポーターから選手に届いた"厳しい声"を明かした。

「今日、本当にほぼ初めてに近いかな。サポーターの皆さんがね、すごく厳しい言葉を僕らに投げかけるというシーンもあったんです」

　悔しい思いはサポーターも同じ。昌子は「次、やっぱり彼らの声にしっかり応えないといけない」と、３月２日に行なわれる次節の名古屋グランパス戦に向けて闘志を燃やした。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

【画像】小野伸二や中村憲剛らレジェンドたちが選定した「J歴代ベスト11」を一挙公開！

【記事】「大谷翔平って何であんなに凄いの？」中村俊輔の素朴な疑問。指導者としてスーパースター育成にも思考を巡らせる

【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し！Jリーグコレオグラフィー特集！