優勝は一度だけ。10回以上、4強敗退を味わっている
イラン戦後に初のオフ。リフレッシュした選手たちが豪州戦に臨む。写真:松尾祐希
世界への挑戦権を獲得した興奮も冷めやらぬなか、チームはすでに次の目標に向かって走り始めている。
2月23日に行なわれたU-20アジアカップの準々決勝。船越優蔵監督が率いる日本はイランをPK戦(1-1/4PK3)で下し、U-20ワールドカップの出場を獲得。中2日でオーストラリアとの準決勝を迎える。
イラン戦後には今大会が始まってから初めてオフを取り、選手たちはカードゲームなどでリフレッシュ。なかには「オフでいいんかな?」(DF桒原陸人/明治大)という心持ちになり、ホテル内のジムで軽めに身体を動かした者もいたようだ。ただ、基本的には休息にあて、次戦に向けてコンディションを整えた。
「アジアチャンピオンを取る。そのマインドにチームは変わっている」。指揮官が話した通り、次のミッションは優勝だ。もっとも、一般的に山を越えた後のゲームは難しい。身体面だけでなく、どうしても気持ちが途切れてしまうケースが目立つ。
実際に今までのU-20日本代表でも、W杯出場を決めた後の準決勝で敗退した事例は少なくない。過去41回(前身のアジアユース選手権、U-19アジアカップを含む)の大会で優勝は一度だけで、10回以上、4強敗退を味わっている。直近2大会もセミファイナルで姿を消しており、一世代前のチームでコーチだった船越監督も「前回大会から学んだことを、今大会で活かしていきたい」と意気込む。
そうした歴史を頭に入れたうえで今回、迎え撃つのはオーストラリア。高さと強さに加え、高度な戦術的要素も持ち合わせている難敵だ。桒原は印象をこう語る。
「フィジカルを活かしたサッカーかなと思っていたけど、テクニカルで戦術的にやってくるイメージがある。あとはサイド攻撃が(強力)。けっこう鋭いクロスが入ってくる印象があった」
【画像】ワールドカップの出場権をかけてアジアカップに挑むU-20日本代表招集メンバーを一挙紹介!
2月23日に行なわれたU-20アジアカップの準々決勝。船越優蔵監督が率いる日本はイランをPK戦(1-1/4PK3)で下し、U-20ワールドカップの出場を獲得。中2日でオーストラリアとの準決勝を迎える。
イラン戦後には今大会が始まってから初めてオフを取り、選手たちはカードゲームなどでリフレッシュ。なかには「オフでいいんかな?」(DF桒原陸人/明治大)という心持ちになり、ホテル内のジムで軽めに身体を動かした者もいたようだ。ただ、基本的には休息にあて、次戦に向けてコンディションを整えた。
「アジアチャンピオンを取る。そのマインドにチームは変わっている」。指揮官が話した通り、次のミッションは優勝だ。もっとも、一般的に山を越えた後のゲームは難しい。身体面だけでなく、どうしても気持ちが途切れてしまうケースが目立つ。
実際に今までのU-20日本代表でも、W杯出場を決めた後の準決勝で敗退した事例は少なくない。過去41回(前身のアジアユース選手権、U-19アジアカップを含む)の大会で優勝は一度だけで、10回以上、4強敗退を味わっている。直近2大会もセミファイナルで姿を消しており、一世代前のチームでコーチだった船越監督も「前回大会から学んだことを、今大会で活かしていきたい」と意気込む。
そうした歴史を頭に入れたうえで今回、迎え撃つのはオーストラリア。高さと強さに加え、高度な戦術的要素も持ち合わせている難敵だ。桒原は印象をこう語る。
「フィジカルを活かしたサッカーかなと思っていたけど、テクニカルで戦術的にやってくるイメージがある。あとはサイド攻撃が(強力)。けっこう鋭いクロスが入ってくる印象があった」
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中2日の連戦を続けている選手たちの体力的な消耗度は「想定通り」(船越監督)。ここまでの全4試合に先発しているGK荒木琉偉(G大阪)、DF市原吏音(大宮)、DF髙橋仁胡(C大阪)、MF佐藤龍之介(岡山)、MF大関友翔(川崎)、MF小倉幸成(法政大)の6人のうち、小倉は累積警告で出場停止。他の5人は状態次第で休ませる可能性は十分にあるだろう。
一方で前線はローテーションしながらの起用だったため、大きな不安はない。前回と同じ4-4-2の布陣を想定するなら、神田奏真(川崎)、道脇豊(ベフェレン)、井上愛簾(広島)、高岡伶颯(日章学園/サウサンプトン加入内定)からふたりが先発に名を連ねる。指揮官が誰をチョイスするのかはポイントだろう。
アジア王者を目ざしながら、本大会行きのメンバー争いもスタートしている。競争心を持ち、準決勝に挑めるかも注目すべきところのひとつ。9月下旬開幕のU-20ワールドカップ本戦まで活動機会は限られており、選手たちにとってはアピールの場となる。
出場権を取った後のボーナスステージではないと肝に免じつつ、高いモチベーションで臨めるか。オーストラリア戦は日本時間で26日の20時30分にキックオフ予定だ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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一方で前線はローテーションしながらの起用だったため、大きな不安はない。前回と同じ4-4-2の布陣を想定するなら、神田奏真(川崎)、道脇豊(ベフェレン)、井上愛簾(広島)、高岡伶颯(日章学園/サウサンプトン加入内定)からふたりが先発に名を連ねる。指揮官が誰をチョイスするのかはポイントだろう。
アジア王者を目ざしながら、本大会行きのメンバー争いもスタートしている。競争心を持ち、準決勝に挑めるかも注目すべきところのひとつ。9月下旬開幕のU-20ワールドカップ本戦まで活動機会は限られており、選手たちにとってはアピールの場となる。
出場権を取った後のボーナスステージではないと肝に免じつつ、高いモチベーションで臨めるか。オーストラリア戦は日本時間で26日の20時30分にキックオフ予定だ。
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